間違いいっぱいの自動車選び。タント(カスタムRS)ターボの試乗レビュー。
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ダイハツ「タント・カスタムRS・SA3」、LA600S型ターボエンジン搭載車の試乗レポート。年式は2016年式です。
初めて乗車した時からこのインパネデザインにはビックリした記憶は今でも鮮烈に残る!そして試乗後、タントカスタム最大の魅力はインパネなどフロントシートからの見える内装かなと思いました!デザインその他すごいすごい。
何が凄いって、もっと大きなミニバンみたいに見えるインパネデザイン。ここでいうデザインとは全体の形状。軽自動車の弱点である横幅の狭さを広く見せているのが凄い。
パッと見の質感では、加飾パネルの使用箇所などが多いN-BOXカスタムの方が上なんだけど、筆者としては”大事なのはそこじゃない”と思う。
N-BOXカスタムが低価格車の上級グレードらしい仕上がりなのに対して、タントカスタムはミドルクラスミニバンのミドルグレードっぽい仕上がり。
これは偶然か緻密な計算かw 出来上がったものがよければどっちでも良いよね。
初めて見た時にビックリしたのはインパネだけじゃない。センターに位置するメインメーターのでかさには思わず唸ってしまったw
サイズがデカイというか文字がデカイというか、緻密とは逆の方向性を持つ立派感。ここだけみれば軽自動車らしさは全く感じない。
ドアトリム(ドア内張り)のデザインも立派だ。軽自動車のドアトリムといえば、限界まで薄べったいか、平らでノッペリしているのが当たり前。
でもタントは違うよ。起伏があり、膨らみとクビレでセクシー。軽自動車という枠組み限定で評価すれば、全然良いよね。
”中級車=よく目が行くところだけ立派”。”高級車=見えにくいところまで立派”。これは仕方がない事実。
タントは軽自動車だから当然というか、見えにくい部分は割り切られているのは仕方ないんだけど、開放的なミニバン風車内のためどこもけっこう目立つ。
例えば足元付近、カー用品店で販売されている商品を利用する手もある。ペダルとかフットレストとかレザー調シールとか。
今回の試乗車は、多分純正アクセサリーだと思うんだけど、フロアマットがバンみたいなタイプだった。こうした部分は購入後のさり気ない楽しみとして考えるのも良いかもね。
細部の長所短所、試乗してみて分かった点など、次のページで取り上げます。
パネルは当然ながら硬質なプラスティック。軟質ウレタンとかソフトパッドといわれるものじゃない。
だけどね、「だからなに?」って思えるだけの質感がある。そう、触らなければ十分すぎる質感。
よく見れば溝は浅く最小限。でもそれもね、だからどうしたw って感じ。見せ方が上手いよね。
模様としてはヴィトンのエピみたいな横貴重。写真では全く伝わらなくてごめんなさい。実車確認をぜひ!
N-BOXと比較した際のタントの長所、助手席足元が広い。
ホンダのセンタータンクレイアウトって、広いと言われる割に助手席が狭い。軽自動車のNシリーズだけじゃなくて、その上のクラスでも一緒。
もしかしたらフロントシートを後ろに下げないデザインなのかもしれない。考え方によっては無駄に広いといえるリアシート足元より、使用頻度の高い助手席を広くしてほしいものだけど、そう考えるのは少数派なのかな。
※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
リアシート、特に足元が広いのは御存知の通り。頭上も高くて室内で乗員が立ち上がれる様子は、まるでミニバン感覚。
それからタントならではの点といえば、横方向に苦しくない着座位置というか設計。軽自動車のリアシートで当然の弱点が改善されている。このあたり広さに関しては試乗車を見れば誰でもどなたでもすぐわかるはず。
タントカスタムターボのリアシートは、乗り心地は悪くシートを見ても質感に特筆すべき点は見つからず。
敢えて言えば、ドアトリム(内張り)の構造だろうか。写真はドアトリムでパワーウインドウのスイッチがあるあたり。横に伸びる切れ目の上と下で、パネルの模様が異なっている。
そんなにわかりやすい部分じゃないんだけど、わざわざ部品点数を増している。シボの形状が良いからこそ、意味のある部分。
タントのリアシートは、横方向に広さがある!軽自動車のリアシートといえば、ドア側の腕がキツイ。これは間違いない事実。でもタントはちょっと違うよ。
写真左は、腕がキツイ軽自動車をシミュレートしてみた。最近の軽自動車ではここまでキツくないけど、少し前はこれくらいが当たり前だった。
写真右は、このタントに普通に座った時の腕。写真だとやや大げさかなw そんなにキツくないのはホント。
別角度からの撮影。写真はウェイクのリアシート。
腕の下はカップホルダーになっているから、ドリンクを置いていればこうは座れない。男の子ならドリンクはオマタにでも挟んでね。なんならズボンの真ん中に仕舞っておけば、立派さもアピールできちゃうw
真面目な話、無理に3人座るように作られたコンパクトカーのリアシートより快適だったりする。3代目フィットなんか、広いと言われつつ、リアシートの作りは窮屈だ。
広いのは当たり前!タントのリアシート。もちろん間違いはないんだけど、ここはちょっと...という部分を一点だけ。
それは、リアシート乗員の着座姿勢。「狭いよりは良いのは当然」という前置きの上で、クルマ選びのヒントにでもして頂けたらうれしいです。
写真左:リアシートスライドを最も後ろに下げた状態。靴の位置を見てお分かりいただけるかな、膝から先を不自然に前に伸ばし、かかとを置く感じになっている。
写真右:リアシートスライドを前に出してみた。すると、膝から下はそんなに不自然じゃない。これでもかかとはギリギリだけどね。
代わりに新しい問題として、太ももの後ろ側に大きな空間ができちゃっている。
写真では太めのコーヒーを挟んでみたけど、字は反対側から手で抑えてないと固定できないほどスカスカ。なのでお尻から前は浮いちゃっている感じ。
購入意欲に直結する立派さと若々しさ。
走行性能や乗り心地より、本能で選びたくなるカスタム系。タントの上級グレードです。
一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)。
上記で取り上げている、着座姿勢に疑問なタントのリアシート。
原因としては、頭上に大きなスペースがあるのに、シート位置が低いんじゃないかと。シートアレンジとか開放感とか重視されちゃったかな。
ってことで、こっちの写真のようにダラッと座るのがピッタリかな。男性限定くらい腰を前に出してます。会社の同僚とか同乗者によってはこんな風には座れないけどね、友達同士ならおっけいでしょw
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ヒラリー男爵。自動車販売の経験あり。同僚のおクルマ整備士と試乗やメンテナンスを行い、レビュー記事にします。
経験や特技は豊富。現在は会社経営しながらYoutube動画の制作をしています。
少々変わった人生、かも。詳しくはプロフィールページで!著者:ヒラリー男爵
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転でインプレ。
受け売りではなく、カタログ的ではなく、レビューです。
評論家様との違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
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