デミオ(スポルト)P2/ドライバーの走行感覚

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(2014年記事 マツダ デミオ(スポルト)
著:元自動車整備士&ヒラリー男爵)

デミオ(3代目スポルト)試乗インプレ「2」

今回の試乗レポートは、マツダ・デミオ(3代目)。コンパクトになって塊感が強調された型のデミオ。デビューは2007年。当ページでは「1500cc・スポルト」の試乗記。前ページからの続きです。

当ページは2ページ目です。「優れた取り回し性と走行感覚、長距離移動」などを掲載中。

デミオの内装1デミオの内装2
マツダ
  • グレード:“スポルト”
  • 型式:DE5FS
  • 車両価格:158万円
  • デビュー年:2007年7月〜

サイズを超えた直進安定性の高さ

真っ直ぐに走ってくれないとか、真っ直ぐに走りにくいとか、そんなクルマって多いと思いませんか?コンパクトカーならフィットやヴィッツ、マーチなど残念ながらほぼ全て。より上位クラスでもノア/ヴォクシーやアイシスとか。

これって車両感覚が掴みにくかったり、ハンドル回してからの反応があいまいだったり、リアサスがビシッとしていなかったり、ゴムに緩急材の存在が強かったり。
とにかく、自車位置がわかりにくく、動作に対する感覚を掴みにくい。だから走りにくい。もちろん広い道を1台で走っていれば気になりません。でもね、片側3車線道路の中央を走るとしたら、誰だって怖いし疲れる。

コクピット1デミオはこの直進安定性の高さが素晴らしい
今まで直進安定性なんて気にしたことがなかった人でもきっとわかる。

ある程度高級で大きく、ホイールベースの長いクルマならよくて当然。しかしデミオって100万円少々の価格重視なコンパクトカー。マツダでいえば最もエントリークラス。それでこの走りやすさは嬉しい誤算。

他にライバル比較で直進安定性の高さを感じるのは7型ゴルフ。こちらは意識してハンドルを回さなくても、勝手にいたいところにクルマがある。筆者はこれ、無意識運転に一歩近づいたと思っている。

デミオはそこまでじゃない。それでも、2014年現在のコンパクトカーで十分といえるレベルと気軽さを併せ持っている。

直進時のステアリングフィール

デミオ・スポルトのタイヤサイズは「195/45R/16」という、Cセグメントでも使われるようなサイズ。大きめです。
タイヤ大きめだけど止まっている時にハンドルを回せば、別に感触は良くも何ともない。むしろ革の滑りやすさからやや強めに握るのを強いられる部分などは慣れるまで苦痛を感じる。滑りやすいならもっとハンドルを軽くして欲しい。

しかし、走り出すと評価は変わる。直進安定性が高いのは決してハンドル中心が重いからではないのがわかる。中立付近には軽く反応のない部分が残っており、その先もいきなり手応えがあるわけじゃない。電動パワステより以前の油圧パワステみたいなフィーリング。コブシ1個〜2個分のハンドルを切って走る際のステアフィールは悪くない

VWなどはここに強い手応えがあり、引っかかる印象がある。無理している面があるのか意図的にどっしり感を出しているのか。どちらにしても軽快感と気楽さではデミオの方に分がある。

TOYOプロクセスから格安アジアンタイヤへ交換

デミオ初期設定タイヤはTOYOタイヤのプロクセスR31。プロクセスといえば悪くないイメージを持つ上品なタイヤですが、アジアンタイヤ(輸入タイヤともいう)に交換して見ました。

タイヤ今回選択した銘柄は、「サイレン・アトレッツオ SAILUN ATREZZO」というタイヤ。いちおう中国製といわれるけど、実際にドコの国のブランドでどんなタイヤかもわからず。これはワクワクします。

  1. 輸入タイヤ 「ミネルバ emi_zero_hp」
  2. 輸入タイヤ 「SAILUN atrezzo_zs」

優れた見切りと掴みやすい車両感覚

デミオは左右の車両感覚が掴みやすい。助手席側の距離間がわかりやすいから、狭い道でも、通常走行中でもなんでも来い状態。

最初は、思ったより寄ってしまい怖いと感じる可能性もあるけれど、それでもぶつけにくいことには間違いない。ドアミラーだって極端に出っ張っている他車が多い中で、適度な出っ張りだと思う。

またデミオはドライビングポジションが低いから、狭いところで苦労しそうなイメージがありますが、全然違います。昔の角張って窓がでかいクルマと同じように運転出来ます。

見切り悪ければ小回りの意味なし

どんなに小さく小回りがきくクルマでも、車両感覚が掴めなければカンで曲がるしかない。結果、必要以上に余裕を取ることになり、無駄なスペースが多く必要
実はコレ、ビッグセダンの方が感覚が取りやすいことが多いから、同じだけのスペースを使って回しているといっても過言ではないでしょう。

ハナシをデミオに戻すと、フロント先端が見えないのは当然。真後ろの視界もそれなり。ここは普通にコンパクトカー。
しかしフロントのベルトラインが低く、車両感覚の掴みやすさに一役買っている。

運転席では包まれ感からくる質感が薄いんだけど、上半身丸出しというわけじゃない。適度に低いドラポジで上手にバランスされた包まれ感。これで車両感覚も取りやすいのだから見切りはデミオの優れた箇所。ヒップポイントの高いクルマの方が見切りいいとか、単純に評価できないのがおわかり頂けると思います。

コーナーでの印象

シャシー1シャシー2

サスペンションスプリングは純正オプションのローダウンサスから純正スプリングに交換しての試乗。

ゆっくり走っている時

ハンドルを切ってからの反応は悪くない。適度なキビキビ感で走りやすい。ゴムでブニョブニョなモデルにありがちな、サスペンションは固いけど反応悪い、どこかに遊びがあるようだ。なんて事はないから、クルマが好きな方でも大丈夫。

角度のきつい交差点など、ハンドルを大きく回す際には、ステアリング表面の滑りやすさが気になる。思ったりチカラが必要で、これが”回す”チカラではなく”握る”チカラが必要。この手の革になれている方なら問題ないけど、できればトヨタ車のようなディンプル加工とか欲しいところ。

少しいいペースで走っている時

助手席速度を上げていくと、舵の反応が徐々に落ちていく。路面のミューが低い時もしかり。ドライバーに伝える情報が豊富なクルマだと逆に、安心感と感じる場面も多い

ハンドルの反応に不満を感じる時、ほんの少しタイヤの空気圧を高めてあげれば対応出来る可能性あり。空気圧を上げれば絶対的なグリップ力は落ちるけど、そんなにグリップ力が必要な場面は珍しいでしょ?スキール音が出た先のハナシだから、いろいろ試して楽しむのだっていいかもしれない。

どんな車種でもスピンしないように出来ているといわれるし、そういえば筆者も公道ではスピンの経験なし。つまりどんな車種でも安定志向。強引な動作でリアが不安定になっても、わずかなステア調整で問題起きず。

問題は感覚。クルマによって速度を上げるとフラフラしたり過敏になったり、どっしりしていたり、必要以上に速度を感じたり、表現変えると安っぽかったり質感あったり、人間が感じる感覚はいろいろ。

そういった部分からデミオのベーシックグレードとスポルトを比較すれば、より安定感を感じるのはスポルトの方。けっこう安っぽいけどフラフラするわけじゃない。ベーシックグレードのリアサスも固いんだけどね。

ピラーが邪魔になりにくい

走行中、フロントのAピラーが邪魔になりにくい。これってとても大きな長所なんです。だって、コンパクトカーしかりミニバンしかり、コーナーでのぞき込まないと先が見えないクルマ、とても多いんですから。

デミオだって完璧じゃない。十分太いし特別な技術が盛り込まれているわけでもない。それでも他車から乗り換えれば感動もの。太さと言うより位置や角度の問題も大きそうです。

ラクラク近距離&ラクラク長距離の両立

狭いところでは見切りが良い。取り回し性もOK。ここだけ見れば短距離を重視したクルマのようだけど、長距離もラク。3時間くらいのドライブならトイレ休憩さえなくても大丈夫。両立しているのがいいね。
男性ならドライバー1人乗車、女性または小柄な男性ならフロント2名乗車の場合ね。

シートは相変わらずのマツダ

フロントシートシートはマツダらしさ満点。マツダらしさって勝手に筆者が抱いているイメージで、人によっては全然違うかもしれないからアレなんだけど、まず、座面の大きさは初代アクセラくらいはある。小さめだけど小さすぎはしない。またコンパクトカーでは珍しく男性も座れる形状(女性は内股、男性は外股)。

問題は2つ、まず、新しいうちはつっぱり感の強いシート表皮。それが、柔らかく大きく変形するクッションに組み合わせられるから不快。古くなってくると伸びてたわんでいるのが見ればすぐわかる。クッションがへたるのか表皮が伸びるのか、中古車点でマツダ車を見るとどれもそんな感じ。

次に、クッションの変形と一緒にシートバックが動いているのかも。新車から5年経過する前に、ギゴギゴ鳴り出す。レカロシートみたいにゴム板変えて簡単に直るならいいけど、人によっては不安感を感じるかもしれない。

車両重量について

このDE5型デミオは車両重量の軽量化をがんばった!とアピールされました。高張力鋼板を多用し軽量化を実現と。軽量だから燃費がいい、走りが軽快、というワケみたいです。

今回のデミオは大幅なダイエットをとげ、ベースグレードでは970kg(4AT)になりました。
CVTだと990kg、その他グレードではスカイアクティブとスポルトが1020kg

先代デミオと比較すれば100kg軽くなりました。先代デミオは作りが良かった反面、車重が重かったみたい。でもちょっと待てよ、他のコンパクトカーもそれくらいじゃないだろうか?

例えば全長が同じくらいのフィットは、車重1010kg。40kgの差があります。フィットとデミオを比較して40kgの差。これを大きいか小さいと思うかは人それぞれ。筆者はもっと差があると思っていました。

ちなみにスポルトは車両重量1020kgで1トンオーバー。重量税は上のクラスになります。

内装をちょっと加飾してみた

アームレストエアコン操作部ステアリング交換

1つのカップホルダーを2つに後付の燃費計

あまりにも地味な室内を加飾してみよう。別ページにてご紹介中

デミオ(メーター・無照明)デミオ(メーター・点灯)

走行感覚を総合して

助手席例えば狭い住宅街でも困ることなく走れ、狭い駐車場でも困らない。デミオ一番の優れた点はこれ。最小回転半径とか、如何にカタログ上のスペックが当てにならないかよくわかる。ご家族とかにもお勧めしやすいと思う。

次に直進のしやすさ。車線の中の中央を走れているかどうかもよくわかる。

どちらも特筆すべき点なんだけど、両方合わせ持っているのが凄い

定年後のご夫婦、免許取り立ての方、田舎に引っ越して久々に運転される方、さらにコンパクトカーが大好きな方、コストパフォーマンス含め皆様におすすめです。

確かに欠点もあるし、安っぽい一面もちょこちょこ顔を出す。VWポロのようなCセグに迫る走りの質感とか、スズキ・スイフトで感じる価格を超えた高級感とかはなし。それでも総合的な走りやすさはデミオならではと言えるレベル。
長所が大きいから短所が気になりにくい。スイフトとはお好みで選んで下さい。デミオとスイフト、キャラクターで被る部分があります。

マツダ デミオ(スポルト)
マツダ

demio (デミオ)

  • グレード:“スポルト”
  • ミッション:CVT
  • 型式:DE5FS
  • 年式:2008年モデル
  • 新車時価格:158万円

試乗レポ・ライター

当記事は「元自動車整備士」監修のもと、「ヒラリー男爵」がお届け致します。
元自動車整備士ヒラリー男爵

 
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内装をちょっと立派に返信。後付けパーツを取り付けてみる。写真は純正オプションのアームレスト。詳細は別ページにて。



こちらもちょっと加飾を。意外と面倒。詳細は別ページにて。

1つのカップホルダーを2つに

助手席

後付の燃費計


タイヤは大きめの16インチ。コンパクトカーにしてはタイヤ代が高く付くから、アジアンタイヤも選択肢に如何??



バネは純正オプションのオートエグゼというブランドに変わってます。初期はショックの動きが良くなる程度の固さで、沈み込んだ際に標準よりちょっと固い。良くも悪くもボヨンボヨンする普通のローダウンサス。

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