自動車の試乗比較、中古車選びにも・マツダの特徴

2014年記事 マツダ
 & 

デミオ(スポルト)試乗評価「4」

間違いいっぱいの自動車選び。マツダ・デミオ(3代目)「スポルト」の試乗レポート。

当ページは4ページ目です。

「内装質感と使い勝手」

マツダ
  • グレード:“スポルト”
  • 年式:2008年式
  • 型式:DE5FS
  • 車両価格:158万円
  • デビュー年:2007年7月〜
デミオの内装1デミオの内装2

試乗:内装質感

コクピット1内装は超が付くほどチープ。ベースグレードから黒い内装色で引き締め、カラフルなシート表皮で着目点を変えようとかしてるけど、やっぱり安っぽいのは変わりません。

インパネ全体も立て付けはカッチリながらも品質感最悪。タイ生産となる4代目マーチといい勝負。

内装の質感はガマン

実用的なコンパクトカーという関係上、原価削減と低価格販売が重要だろうから、内装の優先順位が低いのは納得せざるを得ません。

アッチ立てたらコッチ終わる、個性強いのがコンパクトカーというジャンル。デミオで妥協しなければならないのは内装の質感
とやかく言うのはただのクレーマー。ここは文句を言わず納得するのが男ってものです。

他にもヴィッツ、ミラージュ、ノート、冷静に考えればどれもこんな感じか。そりゃあスイフトのような見栄えと質感が理想だけど、本質を忘れるなって事ですね。

メーターは立派というお約束

メインメーターは自発光式メーター。最近では当たり前だけどやっぱり立派でキレイ。デミオ・スポルトではホワイト照明を基本に複数の色が使用されて上質感を出しています。

気になるのは、右側の液晶部。オレンジ色のバックライトが眩しく、夜間気になります。せっかくの質感をスポイルしちゃって、非常にもったいないと思います。

内装をちょっと加飾

アームレストエアコン操作部ステアリング交換

1つのカップホルダーを2つに後付の燃費計

あまりにも地味な室内を加飾してみよう。別ページにてご紹介中!


※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

デミオで輸入タイヤを試す

国産タイヤより安価に購入出来る輸入タイヤ。このデミオで使用して使用感をまとめています。

タイヤを変えてもクルマ自体ほど大きな変化はなし。だけど安全に直結。使用期間中の経過も追記しつつの記事にしています。

足らない装備はアフターパーツで補完

1つのカップホルダーを2つに後付の燃費計

デミオのフロントシート、センターコンソール手前側のカップホルダーは一つだけ。素敵なお姉様と共用でジュース飲むなら問題ありません。意図的な間接キスを迫る場合も問題ありません。

そうじゃない時はこれが便利!写真左のアイテム。運転の邪魔にもなりません〜。これはBMWミニのリア用。ガッチリしていて不安感ありません。

そして後付の燃費計。写真右のアイテムがそう。デミオはスカイアクティブなど一部グレードを除き、車載の燃費計が付いていません。満タン方で燃費チェックの方が正確ですが、気軽にチェックしたければこうしたパーツが便利。

取付簡単。デミオなら特に取付簡単!価格は最安「スマホを繋ぐケーブル」というたぐいなら5000円ほど。あとは中古用品店アップガレージなどにも揃っていると思います。

純正オプションのダウンサス

純正オプションのダウンサス通常のサスペンションスプリング

左の画像が、純正オプション(オートエグゼブランド)のダウンサスを装着した状態。

右の画像が、通常の純正スプリング状態。黒いボディだとタイヤとホイールアーチの隙間が目立たないので、それなりに思い切って車高を下げないと、違いがわかりにくいです。

車両重量

このDE型デミオは、「軽量化をがんばった!」とアピールされました。
高張力鋼板を多用し軽量化を実現と。軽量だから燃費がいい、走りが軽快、というワケみたいです。

  • ベースグレード(4AT)- 970kg(4AT)
  • ベースグレード(CVT)- 990kg
  • スカイアクティブ - 1020kg。
  • スポルト - 1020kg。

先代デミオと比較すれば100kg軽くなりました。 先代デミオは作りが良かった反面、車重が重かったみたい。でもちょっと待って、他のコンパクトカーもそれくらいじゃない?

例えば全長が同じくらいのフィットは、車重1010kg。40kgの差があります。フィットとデミオを比較して40kgの差。これを大きいか小さいと思うかは人それぞれ。筆者はもっと差があると思っていました。

ちなみにスポルトは車両重量1020kgで1トンオーバー。重量税は上のクラスになります。

参考データ1・加速力や騒音

同乗者による手元のストップウォッチでデミオ1500cc・CVTの中間加速力などを計測してみました。

中間加速力、計測した条件と結果

計測条件は成人男性2人乗車。ガソリン残量はメーター読み2分の1。シフトレンジは「D」でSSモード。風はほぼなし。気温は4度。タイヤ空気圧(温間)フロント2.5キロ、リヤ2.5キロ。

  • 時速10kmから60kmまでの加速タイム・・・4.41秒
  • 時速30kmから80kmまでの加速タイム・・・5.97秒
  • 時速50kmから100kmまでの加速タイム・・・7.15秒

速度はメーター読み。他車の比較タイムが少ないので比較が難しいデータになります。

正確性はさておき、1500ccのNAエンジンとしてこのタイムは悪くない。CVTも走りやすさ重視なのに意外。総合してトヨタのハイブリッド車・アクアより1割ほど速い。また2000ccのマツダ・ロードスターやと比較すれば、時速30kmくらいまでは同程度、それ以上の速度では相当遅くなっています。

騒音・ノイズなどのチェック(騒音計での計測)

市販の騒音計を利用して、ノイズを計測してみました。単位はdB。(dBについてはネット検索して下さい)。

騒音計ということで音圧に対して補正が掛かっていますが、人間が感じる不快さとは違います。耳障りな音とか気になりにくい音とか、そういった感覚は含まれていません。
タイヤはサイレン・ATREZZO(輸入タイヤ)。195/45R16

測定1:計測時の周囲の騒音 環境ノイズ / 52.9dB前後
  • 「エンジンOn」アイドリング時の車内騒音 エンジン回転数・・・600rpm前後 / 
    Fシート・・・46.5dB Rシート・・・47.2dB
  • 巡航時の車内騒音・荒れた路面、細かなデコボコが多い道路 時速50キロ走行時 / 
    Fシート・・・71.4dB Rシート・・・71.8dB
測定2:計測時の周囲の騒音 環境ノイズ / 52.0dB前後
  • 巡航時の車内騒音・綺麗な路面、比較的新しい舗装の道路 時速50キロ走行時 / 
    Fシート・・・65.3dB Rシート・・・65.2dB
  • 上記同様の道路 時速80キロ走行時 / 
    Fシート・・・67.5dB Rシート・・・67.5dB

2014年から計測方法を若干変更し、安定したピーク値から等価騒音レベル的な数値を採用しています。

アクセルオフ時の転がり抵抗

アクセルオフ時に惰性で走る時間を計測しました。

  • 時速80kmから50kmまでの減速タイム・・・17秒04

計測3本行ったうちの中間の数値。タイヤや駆動系の抵抗感が強めな感じ。なぜか燃費も悪い。
回生を行っていると思われるハイブリッド車でも、アクアでは約20秒、SAIでは30秒以上転がっていました。

すべてアマチュアレベルの計測なので、厳密な正確性については期待しないで下さい。他のタイヤ、他の車種でもテストを行い、データを集めています。

参考データ2

手元のメジャーを利用して気になる部分の長さを測ってみました。 感じたことは、意外とラゲッジが広いということ。それから運転席シートリフターが使いやすいということ。

各部の寸法

  1. ステアリング直径 37.5cm
  2. ダッシュボード中央手前からガラスまでの長さ 54cm
  3. Fシート、フロアから座面先端 リフト最大時33cm、リフト最低時31cm ※1
  4. Rシート、フロアからシート座面先端 34cm
  5. Rシート、シートバック高さ 未計測
  6. シート座面の長さ F・49cm、R・49cm
  7. 左右ドアミラーいっぱいの長さ 195cm
  8. センターコンソールまたは左右シート間の距離 15cm
  9. リアシート開口部、座面先端〜ドア内張までの最短距離 28.5cm
  10. ラゲッジ寸法 奥行き66cm、幅100cm、入り口最低地上高71cm

※1.シートリフターの可動幅は先端は2cmと小さいですが、後端は大きく上下するため問題ありません。この方がどの高さに合わせても、太もも裏側の圧迫感が軽減されやすいように思います。

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」

デミオ(メーター・無照明)デミオ(メーター・点灯)

フロントシート優先だからこそのエクステリア

デミオのボディデザインはフロントシート優先だからこそというのが、一度試乗すればわかる。

フロントマスクフロントシートは自然なシートポジションとラクラク運転出来る余裕。

無理にアップライトな姿勢にしてリアシート足下のスペースを稼いでいる競合他車とは全然違う

。左足部分はインパネセンター下部が張り出して邪魔だけどそれはご愛敬。

リアシートについての短所とか取り上げちゃいましたが、実はどうだっていい点。個性がなければラインナップは1台でいい。全車共通

コンパクトカーの立ち位置をわきまえ、欲張らず、おばあちゃんでも無理なく乗り込める助手席。何よりフロント優先というこの割り切りが嬉しいし、それによりリアウインドが小さかったり、攻撃的なリア上がりデザインだったり、多少なりとも”道具感”が軽減される。

実用性というのなら道具に徹しトコトン追求しているモデルがかっこいいと思います。中途半端はちょっとイヤね。

マツダ デミオ(スポルト)

マツダ

demio (デミオ)

  • グレード:“スポルト”
  • ミッション:CVT
  • 型式:DE5FS
  • 年式:2008年モデル
  • 新車価格:158万円
試乗レポ・ライター

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上がダウンサス、下が純正スプリング。見た目は、知っている人じゃないとわからないくらいのさりげなさ。


スロットル清掃
発信の滑らかさを失ったり、ギリギリの低燃費運転がしにくくなったら、スロットルバルブの汚れをチェック!


カップホルダーを2つにするパーツ。写真はBMWミニのリア用。ガッチリしていて不安感はなし。


デミオはスカイアクティブグレードなど一部をのぞき、車載の燃費計がない。燃費計を付けたければ車両検診コネクタに指すだけのタイプがいろいろ発売されている。
写真は定番のテクトム。


オートエグゼブランドのステアリングに交換。ピッタリはまると別のクルマを運転してるように感じるほど、体感上の変化がデカイ!


輸出用デミオのリアリフレクターを付けるとこんな感じ。



スポルトのメーターは字発光タイプ。どちらかといえば液晶のオレンジバックライトがまぶしい。

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