間違いいっぱいの自動車選び。マツダ・デミオ(3代目)「スポルト」の試乗レポート。
当ページは4ページ目です。
塊感が強調された型のデミオで2007年デビューモデル。
内装は超が付くほどチープ。ベースグレードから黒い内装色で引き締め、カラフルなシート表皮で着目点を変えようとかしてるけど、やっぱり安っぽいのは変わりません。
インパネ全体も立て付けはカッチリながらも品質感最悪。タイ生産となる4代目マーチといい勝負。
実用的なコンパクトカーという関係上、原価削減と低価格販売が重要だろうから、内装の優先順位が低いのは納得せざるを得ません。
アッチ立てたらコッチ終わる、個性強いのがコンパクトカーというジャンル。デミオで妥協しなければならないのは内装の質感。
とやかく言うのはただのクレーマー。ここは文句を言わず納得するのが男ってものです。
他にもヴィッツ、ミラージュ、ノート、冷静に考えればどれもこんな感じか。そりゃあスイフトのような見栄えと質感が理想だけど、本質を忘れるなって事ですね。
メインメーターは自発光式メーター。最近では当たり前だけどやっぱり立派でキレイ。デミオ・スポルトではホワイト照明を基本に複数の色が使用されて上質感を出しています。
気になるのは、右側の液晶部。オレンジ色のバックライトが眩しく、夜間気になります。せっかくの質感をスポイルしちゃって、非常にもったいないと思います。
あまりにも地味な室内を加飾してみよう。別ページにてご紹介中!
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
国産タイヤより安価に購入出来る輸入タイヤ。このデミオで使用して使用感をまとめています。
タイヤを変えてもクルマ自体ほど大きな変化はなし。だけど安全に直結。使用期間中の経過も追記しつつの記事にしています。
デミオのフロントシート、センターコンソール手前側のカップホルダーは一つだけ。素敵なお姉様と共用でジュース飲むなら問題ありません。意図的な間接キスを迫る場合も問題ありません。
そうじゃない時はこれが便利!写真左のアイテム。運転の邪魔にもなりません〜。これはBMWミニのリア用。ガッチリしていて不安感ありません。
そして後付の燃費計。写真右のアイテムがそう。デミオはスカイアクティブなど一部グレードを除き、車載の燃費計が付いていません。満タン方で燃費チェックの方が正確ですが、気軽にチェックしたければこうしたパーツが便利。
取付簡単。デミオなら特に取付簡単!価格は最安「スマホを繋ぐケーブル」というたぐいなら5000円ほど。あとは中古用品店アップガレージなどにも揃っていると思います。
左の画像が、純正オプション(オートエグゼブランド)のダウンサスを装着した状態。
右の画像が、通常の純正スプリング状態。黒いボディだとタイヤとホイールアーチの隙間が目立たないので、それなりに思い切って車高を下げないと、違いがわかりにくいです。
このDE型デミオは、「軽量化をがんばった!」とアピールされました。
高張力鋼板を多用し軽量化を実現と。軽量だから燃費がいい、走りが軽快、というワケみたいです。
先代デミオと比較すれば100kg軽くなりました。 先代デミオは作りが良かった反面、車重が重かったみたい。でもちょっと待って、他のコンパクトカーもそれくらいじゃない?
例えば全長が同じくらいのフィットは、車重1010kg。40kgの差があります。フィットとデミオを比較して40kgの差。これを大きいか小さいと思うかは人それぞれ。筆者はもっと差があると思っていました。
ちなみにスポルトは車両重量1020kgで1トンオーバー。重量税は上のクラスになります。
同乗者による手元のストップウォッチでデミオ1500cc・CVTの中間加速力などを計測してみました。
計測条件は成人男性2人乗車。ガソリン残量はメーター読み2分の1。シフトレンジは「D」でSSモード。風はほぼなし。気温は4度。タイヤ空気圧(温間)フロント2.5キロ、リヤ2.5キロ。
速度はメーター読み。他車の比較タイムが少ないので比較が難しいデータになります。
正確性はさておき、1500ccのNAエンジンとしてこのタイムは悪くない。CVTも走りやすさ重視なのに意外。総合してトヨタのハイブリッド車・アクアより1割ほど速い。また2000ccのマツダ・ロードスターやと比較すれば、時速30kmくらいまでは同程度、それ以上の速度では相当遅くなっています。
市販の騒音計を利用して、ノイズを計測してみました。単位はdB。(dBについてはネット検索して下さい)。
騒音計ということで音圧に対して補正が掛かっていますが、人間が感じる不快さとは違います。耳障りな音とか気になりにくい音とか、そういった感覚は含まれていません。
タイヤはサイレン・ATREZZO(輸入タイヤ)。195/45R16。
2014年から計測方法を若干変更し、安定したピーク値から等価騒音レベル的な数値を採用しています。
アクセルオフ時に惰性で走る時間を計測しました。
計測3本行ったうちの中間の数値。タイヤや駆動系の抵抗感が強めな感じ。なぜか燃費も悪い。
回生を行っていると思われるハイブリッド車でも、アクアでは約20秒、SAIでは30秒以上転がっていました。
すべてアマチュアレベルの計測なので、厳密な正確性については期待しないで下さい。他のタイヤ、他の車種でもテストを行い、データを集めています。
手元のメジャーを利用して気になる部分の長さを測ってみました。 感じたことは、意外とラゲッジが広いということ。それから運転席シートリフターが使いやすいということ。
※1.シートリフターの可動幅は先端は2cmと小さいですが、後端は大きく上下するため問題ありません。この方がどの高さに合わせても、太もも裏側の圧迫感が軽減されやすいように思います。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」
デミオのボディデザインはフロントシート優先だからこそというのが、一度試乗すればわかる。
フロントシートは自然なシートポジションとラクラク運転出来る余裕。
無理にアップライトな姿勢にしてリアシート足下のスペースを稼いでいる競合他車とは全然違う
。左足部分はインパネセンター下部が張り出して邪魔だけどそれはご愛敬。
リアシートについての短所とか取り上げちゃいましたが、実はどうだっていい点。個性がなければラインナップは1台でいい。全車共通。
コンパクトカーの立ち位置をわきまえ、欲張らず、おばあちゃんでも無理なく乗り込める助手席。何よりフロント優先というこの割り切りが嬉しいし、それによりリアウインドが小さかったり、攻撃的なリア上がりデザインだったり、多少なりとも”道具感”が軽減される。
実用性というのなら道具に徹しトコトン追求しているモデルがかっこいいと思います。中途半端はちょっとイヤね。
系列サービスです!
法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。
セディナなど法人ETCカード
系列サービスです!
「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト
ネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
D.I.Y.で、お小遣いで簡単にできる加飾やメンテを順次ご紹介中。
上がダウンサス、下が純正スプリング。見た目は、知っている人じゃないとわからないくらいのさりげなさ。
発信の滑らかさを失ったり、ギリギリの低燃費運転がしにくくなったら、スロットルバルブの汚れをチェック!
カップホルダーを2つにするパーツ。写真はBMWミニのリア用。ガッチリしていて不安感はなし。
デミオはスカイアクティブグレードなど一部をのぞき、車載の燃費計がない。燃費計を付けたければ車両検診コネクタに指すだけのタイプがいろいろ発売されている。
写真は定番のテクトム。
オートエグゼブランドのステアリングに交換。ピッタリはまると別のクルマを運転してるように感じるほど、体感上の変化がデカイ!
輸出用デミオのリアリフレクターを付けるとこんな感じ。
スポルトのメーターは字発光タイプ。どちらかといえば液晶のオレンジバックライトがまぶしい。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。