自動車の・試乗レポート(日産)

2019年記事 日産キューブ
 & 桃花

キューブ(2017年式)試乗「7」
評価総合ほか

評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。日産キューブ・Z12型。2017年式の試乗レポート。

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「試乗中の参考燃費と評価総合」

日産
  • グレード:“1,5X Vセレクション”
  • 年式:2017年式
  • 型式:Z12 2017年式
  • 車両価格:178万円
  • デビュー年:2008年11月〜
キューブのインパネ1キューブのインパネ2・乗車時

試乗中の参考燃費

キューブ・室内・評価総合

日産ノートより一回り小さなボディで、大きく見えて大きく乗れるキューブ。
コンパクトクラス・大きめエンジン・車重はそこそこ1200kg。燃費はどれくらいか興味津々です。

試乗したコースは都市部の郊外と、渋滞の少ない市街地がメイン。ワインディングは走行後に燃費計リセットしたので、元気良い走行は計測に含まれていません。

全体的には16km/Lくらい

参考燃費1

走行中は全体的に14〜16.5km/Lの間が表示。そして丁寧な運転を意識しながら走行した、試乗中の参考燃費はこれくらい。大雑把に16km/Lというあたり。

実際には15km/L前後が表示されている時間が長かったものの、クルマに慣れてきた事もあり途中から数値上昇。

田舎道では30km/Lも期待できる

参考燃費2

周囲に田んぼが見えて、信号は数kmに一回。そしてアップダウンも少ない。こんな条件の良い道で、瞬間燃費計を見ながらエコランした時の燃費。

数十km走って30km/Lくらい。他の小排気量ガソリン車でもそうだけど、燃費は好条件下で如何に伸ばせるか、だと思う。

コンビニに寄るなど無ければもう少し立派で、逆に寄り道が増えればもう少し下がる。30km/Lなどと表示されていると、燃費計の動きは敏感です。

アイドリングストップと燃費

参考燃費3キューブのアイドリングストップは、停止してブレーキを踏み増しするとエンジン停止するタイプ。また条件によっては「P」レンジでもエンジン停止する。

再始動はブレーキを緩めるか、軽くアクセルをポンと踏めば再始動する。

このアイドリングストップって、市街地では便利な反面、田舎道では効果に疑問。止まったと思ったら始動という場面も多く、各部の耐久性や燃費悪化など逆効果ではないかとも思う。

そこで最近、田舎道でもアイドリンストップを燃費に活かせないか、考えながら走行している。

ポイントとして考えられるのは、減速の仕方と再始動のタイミング。それから止める止めないの判断。特に、前走車に合わせず、停止時間を伸ばして効率的な加速ができれば、燃費に貢献できるのではないかと思考中。

ただあれだよね、余計な神経使ってどれだけ燃料代を節約できるのだろう?月に10円か20円??趣味でなければ出来ませんね。

大きなクルマに感じる作り

キューブのボディサイズは全長3890mm、全幅1695mm。意外や意外、日産の人気コンパクトカー「ノート」より一回り小さいサイズだったりする。

ルーフ

しかし運転席に着座した感覚は、もっと大きな5ナンバーサイズミニバンと変わらぬサイズ感。もしかしたらもっと大きく感じるかもしれない。

大きなクルマを運転している感覚は、ドライバーによっては高い満足感を得られるだろうし、逆にドライバーによっては不安を感じる要因になる。

ボディサイドどちらにしてもキューブは、ボンネット先端が見えたり、フロント足元が見やすいため、狭いところで困ることはないと思う

角ばったフロント先端は、壁に寄せた時に圧迫感を感じるけど、実際に見えるからすぐ慣れる。

また大きく感じても、全長短いからドライバーから後ろは短い。バック時に距離感を掴みやすく、バックカメラがなくても余計な神経を使いません。


※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

人気のライバル車と比較しても乗りやすい

ルーフルーフ

画像はホンダ・フリードとトヨタ・シエンタ。キューブとは価格もボディサイズも近い(ハイブリッド除く)。エンジンも同じ1500ccエンジン。

フリードと比較

フリードフリードは端正で質感高い内外装と、文句いわなきゃ使える3列目シートが魅力

内装はキューブとは全く異なる質感の持ち主。軽自動車とミドルクラスくらいの差がある。

ただし、アクセル・ブレーキ・ハンドリングという部分はキューブ以上にクセが強く、またレベルも低くて安っぽい。普通に走る市街地でも乗りにくい部分が顔を出す。

シエンタと比較

シエンタシエンタは完成度高い乗り味がずば抜けている

スポーティとかじゃなくて日常的な味付けなんだけど、乗り心地と走行安定性のバランスが良く、操作に対する過渡特性も良好。

ただし、クセが強いのはボディデザインと内装デザイン(インパネ形状)。受け入れられないユーザーも多いだろうから、真逆の特徴を持つキューブやフリードの選択肢が引き立つ。

魅力はキューブも負けてない

シエンタとキューブは人気が高くて販売台数が多い。アイデアの塊のような3列目を備え、質感だってコンパクトクラスとしては異様なほどに立派。

でもキューブだって、魅力的なボディデザインで所有満足度はきっと高い。そして、例えば軽自動車だとパワーが足りないという場合の選択肢として、最も向いているのはキューブ。元気いっぱいに走ってくれる。

同じ排気量だけどシエンタやキューブはもっさり。キューブは余裕があるから運転もラク

ルーミー/タンクと比較

トヨタ・ルーミー/タンク、ダイハツ・トール、スバル・ジャスティス。OEMや兄弟車で強力に展開する競合車。

このルーミー達は軽自動車に近い存在で、ボディサイズはキューブより少し小さく、エンジンは1000ccとかなり小さい。そのかわりスライドドアが採用され、キューブと同じ〜少しやすい価格設定がされている。

スライドドアが必要なければキューブ

2列シートのハイトワゴンと考えればガチ...にも思えるんだけど、実際はキューブの方が上級感強い。同価格帯なんだけどね。

ルーミー達は上級軽自動車と比較すればコスパ高く感じ、キューブとかシエンタ、フリードと比較するとコスパ低く感じる。

クルマの特徴は、走りやすいハンドリングと扱いやすいブレーキフィールが魅力の正統派。マニアックなクルマ好きなら魅力を感じるであろう長所を持つ。

筆者ヒラリー的には、スライドドアに必要性がなければ、キューブの魅力が高いと思います。

キューブの特徴10秒チェック

ボディフロント単純明快・簡潔に。長所短所をまとめました。お手数ですが意味不明な部分は本文でチェックして下さい。

  • 魅力的なボディデザイン!個性的かつ万人受けと思われ、古さも感じにくい。
  • 高いブランドイメージ!先代キューブが気づいたオシャレ感。
  • お得感に満足!ドライバーズシートに座るとクルマを大きく感じる。
  • 内装をウリにしてるのに!チープな内装、シートだけ立派な豪華一点主義。
  • 個性的だけど割高感を感じない車両価格。最安160万円〜。
  • 不慣れでも安全?雑な運転も許容する高負荷時の性能。
  • 売れないのは放置のせい?旧世代的な乗り味・快適性。
  • 繊細な運転には不向き!低いドライバビリティ。
  • 実用性は微妙に今ひとつ!惜しいリアシートやラゲッジ。。

キューブは魅力的なクルマだけど、運転すると古さが目立つ。2008年デビューのロングセラーモデルだから、欠点を値引きに変える交渉をぜひ

「キューブが欲しいけど昔のクルマみたい。デイズの方が運転しやすい」など、当ページの内容を材料に試してみて下さい。

キューブのメーター(昼)キューブのメーター(夜間)

キューブ評価総合

ボディ・フロント斜め「良いクルマだけど欲しくない」事が多い中でキューブは、「乗らなくても欲しくなるクルマ」。個性的かつ万人受けするであろうボディデザインは大きな大きな魅力で、またお洒落なブランドイメージも後押し。

しかも、個性的だからといって別格な値付けはされず、最安160万円とリーズナブル。少なくても価格に割高さは感じません。ここ重要ですよね。

試乗すれば走行性能や快適性は一昔前の基準で、車内の質感も低レベル。エンジンを除けば最新の軽自動車に負けてしまう評価。クルマ好きが喜ぶポイントはありません。

それでも、欲しいという方には積極的に後押ししたいクルマです。

商品価値は価格次第。内容的に劣る部分は価格で補えます。旧世代的というか劣る部分は値引きの材料に、「10年前の乗り味なんだから安くして!」と、当レポートに書いてある事を利用して頂ければ嬉しいです。

日産 キューブ

ニッサン

CUBE (キューブ)

  • 試乗グレード:“15X Vセレクション”
  • 型式:Z12
  • 年式:2017y
  • ミッション:CVT
  • 車両価格:178万円

エンジン概要

  • 排気量:1500cc
  • エンジン型式:HR15DE

その他概要

  • ボディサイズ:3890×1695×1650mm
  • 車重:1200kg
  • 発売時期:2008年11月〜
  • 新車時価格帯:145万円〜

車両型式

  • Z12 ・・・ 前輪駆動
  • NZ12 ・・・ 4WD
試乗レポ・ライター

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評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。

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