評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。試乗レポートは日産ノートです。
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日産ノート・2代目E12型(1200cc/NAモデル)です。
日産のコンパクトカーといえば基本はマーチ。今回の2代目ノートも4代目マーチとプラットフォームが共通らしい。
そんなマーチとノートを比較すると、あらゆる部分でノートの方が優れている。
例えば乗り心地とかハンドルを回した質感とか、それ以外の、走るという本質以外でもノートの圧倒的勝利。
インテリアはインパネ質感で勝り、エクステリアはチリ合わせなど精密度の高さ。極端に安っぽさを感じるマーチと比較すれば、ノートで気になることはない。
そんなマーチだって、価格はそこまで安くない。ノートの方がオトクに感じるでしょ?売却価格だってノート優勢かも。
マーチは誰トク?特別なこだわりなければノート推奨です!
※内容は辛口評価です。試乗で確認したいポイントを重視!
ノートは全5グレード中、3グレードはスーパーチャージャー付き(デビュー時ラインナップ)。この構成を見ると、日産が売りたいノートはスーパーチャージャー付きグレードと想像出来る。
スーパーチャージャーはターボみたいな過給器の仲間。実質的な排気量を増やし、燃やせるガソリンの量を増やし、パワーアップします。
そうです過給器の意味は排気量アップ。必要な時だけ排気量アップし、多くのガソリンを燃やす。難しいこと言わなければ「パワー=ガソリンを燃やした量」。単純です。
同じ過給器でもターボはその構造上、エンジン回転数に応じてアクセルレスポンスが変わりやすいというデメリットがあります。
スーパーチャージャーはそんなデメリットが出にくいといわれる方式。クラッチを利用し機械的にOnOffでき、例えばアクセル全開時のみ過給するなど、作り手次第で乗りやすいクルマになると思います(クラッチ付きターボもあるらしい)。
弱点は、高回転でのパワーアップに不向きという点。スーパーチャージャーはそうした過給器のため、低回転時の動力不足を補うことに使用されることが多いです。
車種によっては高回転型エンジンに組み合わせ、低回転を補う目的の場合も、あるそうです。
エンジンはミラーサイクル式。ミラーサイクルとは、「ほぼアトキンソンサイクル」といえばピンと来る方も多いのでは?
そうです、プリウスなどと同じ方式のエンジン。パワーより熱効率を重視した方式。見かけの排気量と実際の排気量が異なり、1200ccは、実質1000cc程度と考えるのが簡単かな。
ミラーサイクル+直噴+スーパーチャージャーがノートで注目のポイント。ちなみに通常のエンジンはオットーサイクルとか呼ばれます。
ノートのスーパーチャージャー付きエンジンのイメージ。基本は1000cc程度のパワーで、過給器を利用して不足分を補うシステム。。
カタログスペックは98ps/14.5kg-m。
普段は1000ccの力で走り、強い加速時には過給して1500cc並みのパワーを発揮。
そんなシステムだから、1000ccのパワーで充分な方、アクセル全開なんてしたことない、そんな方には無くていいタイプと思います。
2代目ノートのエンジンには優れた技術が盛り込まれている!と、ノート発売時に話題になりました。「クーリングチャンネル付きピストン」や「ナトリウム封入バルブ」が使われているらしい(エンジン型式HR12DDR)。
これは以前、日産スカイラインGT-Rで話題になった技術で、技術が降りてきた、もしくは陳腐化してきた事で、ノートでも採用されたと思われます。
ナトリウム封入バルブは「熱移動を促進する触媒にナトリウムが入ったバルブ」と認識。
熱移動を利用し、熱をシリンダーヘッドに逃がす。誤解を恐れずにいえば、パソコンのヒートシンクに使われるヒートパイプのようなモノかな。コストはきっと、高いです。
凄い技術は、燃費改善の為に使われたそう。燃焼温度や排気温度の安定とか、ノッキング性能の向上で、理想に近づいている事が予想できます。
技術は陳腐化に伴い「上から降りてくる」モノ。ノートの場合は「下がない」からコストアップに繋がる燃費改善は、適度なレベルでお願いします。
2017年式で走行1万kmのノートに試乗すると、見えない部分の熟成が感じられました!
初期モデルの重厚な乗り心地はなくなり、質という面では多少劣化したような印象ですが、ドライバビリティが向上し、運転しやすい方向に変化しています。
バランスの変化で乗りやすくなるのは、これぞ熟成!好ましい進化です。
具体的には、サスペンションは少しだけ固めになり(e-powerみたいに固くはないです)、ブレーキが扱いやすくなりました。
ブレーキは初期の食いつきが弱まり、またサスペンションの特性からフロントノーズはゆっくり沈み込みます。ノーズダイブは大きいけど動きはゆっくり。結果、ブレーキコントロールがしやすくなっています。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。