評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。試乗レポートは日産ノートです。
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日産ノート・2代目E12型(1200cc/NAモデル)です。
内装のデザインにはアジアンテイストという言葉が思い浮かぶ。タイ生産マーチと共通のキャラクターを感じる。曲線や膨らみ、照明色など、テイストの類似性を感じる。
印象は造形にアクを感じるものの、全体的には落ち着き好感を持てる。初めて運転しても違和感を感じることはないと思う。
質感的には今一歩ながら、マーチと比較すれば上質。インパネや、ドア内張、メーターあたりの見た目ほか、シフトセレクターの操作感からも感じる事ができる。
他車と比較。このクラスではスズキ・スイフト(3代目)がサルーン的デザイン+高い質感で優れる。これがベースグレードから十分な質感を持つから素晴らしい。
ホンダ・フィット(2代目)のインパネは立体感高く凝った作りをしている。ホンダ的で個性的だけど、違和感なくまとまっている感。ノートの方が落ち着いているけど、フィットの方が満足感高いと思う。スイフト(4代目)も同系統。
フィット(3代目)は、ボリューム感が強いデザインと、大きなテカテカパネルでインパクト大。好きな方にはたまらないと思います。
左の画像:ノートのフロントシート、右の画像:マーチのフロントシート。
気になっちゃうと気になって仕方がないのがシート。豊富なアフターパーツで交換もできるけど、豪華一転主義になってしまうほどのお値段。車両価格とのバランスはとんでもないことにw
「クルマを比較するときはシートを最重視」という方もいらっしゃる部分だから、シートは意外と大事な構成部品ともいえる。
ノートのフロントシートはまるでマーチ。身長172cmと大きくない筆者でもしっくりきません。単純にサイズが...というより形状かな。
シート座面先端はかまぼこ型に丸まっている形状。足の長い方にも短い方にも対応って設計の可能性。この欲張りで中途半端になっちゃうよね。
シートリフターの作動は座面のみのタイプ。下げるとシートバックとのマッチングに違和感を感じる。
リラックスした姿勢で助手席に座ると、「腿のサポートほんのちょっと」状態。座面の角度や固さの問題か、座面の長さが活かせてない印象。
いい面では、シートバックの全高は高い。コンパクトカー中で比較すれば1番を争うレベル。ので、小柄な女性だったらきっとソファにもたれ掛かってる感じ。
もくしは、身長が高いドライバーが座っても、周囲からかっこよく見える。マーチに男性が座ると、”巨人がミニカーに乗ってる”状態。ノートならそんな事ありません。
※内容は辛口評価です。試乗で確認したいポイントを重視!
車室内の広さを重視したコンパクトカーといえば、やっぱりフィット。ボディ全長3900mm前後で、広いリアシートと使いやすいラゲッジスペースを備える。変わらず空間系コンパクトのベンチマークでしょう。
日産ノートは、ついにというか当然というか、フィットの広さに追いつきました!
フロントシートはフィットより余裕持ったポジションも取れる。それでいて、リアシートのレッグスペースは同程度。
フィットファミリーは不自然な運転感覚でドライバーに優しいクルマじゃない。3代目のフィットでも一緒。
ノートの方が自然に運転出来て、乗り心地も良い。快適なリアシートって広さだけじゃないよね!
ラゲッジ奥行きも同等です。実寸で「およそ69cm」。
ラゲッジスペースの深さだけ、フィットの方が優れている。でも深さって、多く方には関係なし。
天地方向を気にするならハイトワゴンとかミニバン系があります。だからここは無問題。
左の画像はノート、右の画像は2代目フィットのラゲッジスペース。
ノートのラゲッジ寸法(実測) 奥行き69cm、幅95.5cm、入り口最低地上高63cm
ラゲッジスペース(荷室)もフィットに追いついた!手元のメジャーで測ってみれば、どちらも奥行きは69cmで同等。ただ、写真の通り、ノートのラゲッジは中央が膨らんでいて、フィットは概ね平ら。この違いがあるから、実質的にはノートの方が少し短くなる。
こちらは3代目フィットのラゲッジスペース。
3代目フィットラゲッジ寸法(実測)
奥行き69cm、幅1015cm、入り口最低地上高60cm
奥行き同等。幅が5cmほど違います。5cmはデカイ!
下記ページにてコンパクトカー比較をまとめています。
内容薄めながらその分、簡潔で明確を心がけました。
リアシートのレッグスペース。身長172cmの筆者がドライビングポジションを取った状態で、そのままリアシートに座る。コブシでフィットと比較。
あららノートの方が広いじゃないですか!
でもカラクリがあります。ノートのボディ全長はフィットより20cm大きい。ノートの全長は4100mm。フィットファミリーでいえばフリードの方が近いという驚き。フリード全長は4200〜4280mm。
リアシートまで快適に使えるクルマはまだ、最低限それなりのサイズが必要ということでしょう。多くのクルマがモデルチェンジごとに大きくなっていくのも納得です。
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シフトノブというかシフトセレクター。操作感は軽めでコンパクトクラスでは上位レベル。
多くの小型車、多くの軽自動車でメーターは立派になりました。ここ20年で最も進化した部分と言っていいかも。
インナーハンドルはメッキ処理プラス複雑な形状で立派。パッと見、お撃品なほどテカテカ。人間はやっぱりぴかぴかには弱いはず。黒光りもしかり。
指2本で掴むと、ドアは軽く開きます。
リアシートの広さはフィットと同じくらいか若干広い。座る姿勢はフィットより楽なような気がする。ラゲッジも奥行き最短部を除きフィットと同一。
ノートはフィットより20センチ近く大きな全長で対抗してきた。
シートアレンジはフィットほど優れていない。
シート下部のかかとが当たる場所、がんばって削っていると思う。
リアドアのステップ部分。マーチと同じような高さだが、マーチより前後長に余裕があるために、子供でも足は引っかかりにくい。
ただしこの点は、大きいクルマや軽自動車と比較すると厳しい。
ラゲッジスペースもフィットと変わらず広い。リアシートを畳んだ時に大きな段差ができる。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。