間違いいっぱいの自動車選び。トヨタ・オーリスの試乗レポート。
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オーリスは欧州版カローラとして販売されるクルマの日本仕様。トヨタ・オーリス(2代目)型式「NZE181&185」です。
オーリスに近い価格帯のハッチバック車、筆者が試乗した中で特徴の強く積極的に選べるクルマと比較してみます。
前モデルから一気に質感が上がったインプレッサ。中身も価格もグッと立派に。2012年初期型のキャラクターとしてはコンフォート系でオーリスの強力なライバル。
乗り心地やエンジン質感でインプレッサに軍配。静粛性とCVTの制御、運転しやすさでオーリス優勢。内装の質感は甲乙付けがたいところ。内外装の好みで選んでも楽しい。車両価格はオススメグレードで161万円。
2015年モデルに試乗すれば、長所短所がハッキリした性格に、CVTのプログラムさえ大幅に変更されていた。サスペンションはゴムブッシュが受け持つ領域で、ザラザラを問答無用に拾う。柔らかめかつ、微低速域でしっかりと減衰力を出すショックアブソーバーは試乗の価値あり!
最近ラインナップを増やしているG'sのヴィッツバージョン。エクステリアの個性も強いモノになり、サスペンションも印象強いモノに変わっています。オーリスがあまりにコンフォートすぎと感じる場合の選択肢に如何でしょう。
クルマとしての内容をオーリスと比較すればどこもかしこもランクダウンしちゃいますが、所有する喜びは決して負けないだけの個性あり。車両価格は約190万円。
Bセグメントの質感を越えた規格外コンパクトカー、スイフト(3代目)。オーリスがあまりにコンフォートすぎと感じる場合の選択肢に如何でしょう。
スポーツと言っても全然普通に上級指向。初期モデルはアシが固いクルマもあった。しかし後日試乗したクルマでは、Bセグメントとしては異例なほどに上質な乗り味。おもちゃにしては立派過ぎw スポーツというよりちょっと高級な乗り味を持つコンパクトカーとして選択しても良いんじゃないかと。
エンジンは5000回転〜の領域に伸びがあって色気もある。欠点と言えばリアシートの実用性がほぼゼロ。お値段はCVTモデルで175万円。減税無しの値引き極小コースがちとイタイ。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
Bセグメントの質感を越えた規格外コンパクトカー、スイフト(4代目)。
200万円で良質なクルマが欲しければ、このスイフトスポーツは非常に魅力的。オーリスよりは全然ハードテイストなんだけど、快適性含む総合性能は非常に高い。
ちょっと飛ばしたくらいだと、つまらないくらいにレベルが高く、かなりアクティブに走らなければ良さを味わえないほど。言い換えると無味無臭とも言えるんだけど、それほどまでにレベルが高い。オーリスとはクラスが異なり、リアシートが使えないという欠点が気にならなければおすすめです。
2013年にデビューした7代目7型ゴルフ。これこそオーリスのライバルだろうけど、比較しちゃって良いのかなって気もする。
オーリスの質感だって悪くない。でも試乗してみればゴルフの方がやっぱり上級指向。7型になって圧倒的に勝ってる部分が多い。
小さくてもセダン系に負けないだけの内容で考えれば、そんな場合の最有力候補はゴルフでしょう。ゴルフ7はセダンに望まれる快適性やドライバビリティをいろいろ持ってる。オーリスは2番目&ご予算次第。
ゴルフ、地味すぎのイメージに輸入車としての魅力は薄い。若くしてVWに乗る??なんて話題になることもしばしば。また個人的にはオーリスのエンジン&ミッション、乗りやすさではゴルフに勝っていると感じる。1400ccエンジン搭載グレードで300万円。廉価なトレンドライン比較なら積極的にオーリス120Tを選択しても不思議じゃない。
オーリス1500ccと同じエンジンを積んで20万円程度安い160系カローラフィールダー。高い静粛性やラクに利用できるような工夫が魅力。
フィールダーはワゴンだから、サスペンションはけっこう固い。質感も悪いから乗り心地も悪い。ついでにハンドルも重い。オーリスを上級車ライクな部分があるとすれば、フィールダーはスポーティハッチっぽい部分がある。これってあれ??見た目じゃクルマのキャラクターはわかんないということです。
ひとつのポイントは、オーリスはもっと高額な車種とプラットフォームが近い。逆にフィールダーはヴィッツなどにプラットフォームが近い。ということは最もベーシックな上級FFクラスを選択するか、磨き上げたヴィッツクラスを選択するか、そんな一面もある。お得感はいわずもかな。
カローラの長所を一言で表せば、クラス最高と思える静粛性の高さ。リアシートまで静粛性が考えられているのは素晴らしい。
評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。
NZE18系のオーリス1500cc、例えるなら「スポーティハッチバックに見える日本風セダン」。こんな印象を持ちます。
内容は良いけど無味無臭。存在がちょっと弱いです。
車両価格は概ね200万円。オプションなど設定がお上手で、1800ccモデルだとけっこうな価格になります。
VWゴルフよりは安いにしても、日本車で比較すればちょっと割高。ただ、良いモノは安くないと考えれば許容範囲とも思える微妙なところ。
セダンボディでもよければ、6気筒エンジンを搭載するマークXが238万円。満足度が高いのは間違いありません。オーリスは中古車になると、一気に魅力が増すと予想します。
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トヨタ車らしいフロントマスク。
リア側のエクステリア。リアウインドの小ささは塊感と高級感を感じさせてくれる。バックミラーを見ても小さいのを感じるほど小さい。
全体的には、旧オーリスの面影もけっこう残っている。
お馴染みのプッシュスタートシステム。ブレーキを踏みながらポンッと押してあげればエンジンが掛かる。押し続ける必要はなし。
カップホルダーにフタは無し。またカップルディスタンス(左右座席間距離はご覧の通り狭い。
リアシートまで続くガラスルーフ。
一部グレードでは2段階のリアラゲッジトレイが利用できる。一番下はパンク修理材が配置されている。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。