自動車の試乗比較、中古車選びにも・メーカー別評価「トヨタ」

2021年記事 全7ページ
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ヤリスクロス・ハイブリッド「3」
乗り心地や静粛性

間違いいっぱいの自動車選び。ヤリスクロスHVの試乗レポート。

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「低速域で良さがでる乗り心地」

トヨタ
  • グレード:“ハイブリッドX”
  • 年式:2021年式
  • 車両価格:228万円
  • デビュー年:2020年8月
ヤリスクロスの内装・インパネ1ヤリスクロスの内装・インパネ2

試乗:乗り心地

ヤリスクロス・ハイブリッドの乗り心地

質としては安っぽさが目立ちます。その代わり、低速時は優しい乗り心地が確保されています。
クルマに合ってると思いますし、価格を上げて質も上げてとならないところが好印象です。

試乗したクルマの状態

ボディデザイン1試乗したヤリスクロスはODDメーター(走行距離)が200kmでした。
新車に近い関係から、サスペンションのギスギス感が目立ちました

その後、ODDメーター350kmに達したあたりからギスギス感が気にならなくなりました。

下記の試乗感は、350kmからの印象です。またタイヤは16インチ仕様です。

低速時が美味しい乗り心地

ベーシックなクルマの多くは、得意な速度域ってあると思います。
ヤリスクロスは、時速50km以下で良さを感じる乗り心地でした。

ボディデザイン2「当たりが優しい」なんて言葉はよく使われますが、それでいったらヤリスクロスは「超絶優しい」です。
特に得意な場面では、ガツンとはこないどころか、衝撃は相当にマイルドです。

波打つ路面は揺すられる

目に見えないようなうねりがある路面では、ゆっさゆっさが気になりました。サスペンションダンパーの減衰力が弱く、揺れが続く感じです。

速度上げるとドタバタ

時速60km超では、ドカドカドカとした乗り心地になります。特に凸的に乗り上げる段差では、衝撃というより「ドカン」というノイズによって、乗り心地の悪さを感じます。

乗り心地の質に関するイメージ

ノイズが目立つ乗り心地

ボディデザイン3車体やシャシーからのカチャカチャ音は目立ちます。おろしたてのクルマだったけど...。加えて、タイヤの空気圧も適正だったけど...。

これで実際以上に、乗り心地の質が低いという印象に繋がりました。

従来の国産車的な部分

ボディデザイン4上記に加え、ソフトだけどコツコツがあって、ダンパーの質が今ひとつ

少し前のトヨタ車だったら、もっとフワフワだったのでしょうが、それの延長線上的な印象を受けます。

クルマに合ってる感覚

センターコンソールヤリスクロスのポジションやクラス的に、合っている乗り心地かと思いました。

もし、質を上げて高い速度まで対応させて、車両価格が上がっちゃったら、クルマの魅力は下がりそうです。

柔らかさが効く低速走行特化、悪いんじゃなくて特徴です。

素のヤリスは乗り心地異なります

ヤリス

素のヤリスでは乗り心地が異なります。

サスペンションの動き方などけっこうな差で、質を感じるのはヤリスの方でした。特にリアサスペンションですね。

重要なベースモデルだし全高も低いですから仕方ないですし、ボディデザインを取る?乗り味を取る?ともいえます。

 


※内容は辛口評価です。試乗購入時のお役に立てれば幸いです。

試乗:静粛性

ヤリスクロス・静粛性

クラス的に仕方ないんだけど、静粛性は苦手な部分。クルマ自体は「苦しい」ってほどうるさいわけじゃないです。ないんだけど、シャシーからのノイズなど目立っていました。

タイヤやシャシーの影響

大きいタイヤ

リアタイヤグレード「X」のタイヤサイズは「205/65R16」。幅も外径も大きく、SUVらしいと思います。
その代わり、ロードノイズやパターンノイズなど、静粛性に対する条件は厳しくなる傾向。

気になりますが、下記の音はもっと気になりました。

シャシーのストロークでノイズ

リアサスペンション車体もしくはシャシーからのカチャカチャした音は目立ちます
けっこうにぎやかで、試乗したヤリスクロスの個体差?なんて感じるほどでした。

サスペンションが柔らかくて動く。動く分だけノイズが出やすい、もしくはノイズが目立ちやすいと思います。

ヤリスクロスのハイブリッドは特に、上下方向の揺れを感じる路面が多いです。揺れる分、ノイズが出ているとも言えます。

ガソリンモデルより静かだったり違ったり

ヤリスクロス・ガソリンエンジンノイズを除くと意外にも、ガソリンモデルの方が静かなシチュエーションがありました。

理由は、サスペンションの違い。

ガソリンモデルの方が引き締まっていますので、上記の、揺れに起因するノイズが少なかったです。

リアシートの乗り心地・静粛性

乗り心地の傾向はフロントシートと一緒で、揺れや跳ねがちょっと目立つ感じです。

リアシート1ヤリスクロスのガソリン車と比較した場合のハイブリッド車は、フロントに対して相対的に、リアからの衝撃やノイズが気になります。

フロントシートからリアシートに乗り換える。
そんなシチュエーションもあると思いますが、そうした時の快適性はガソリンの方が良いかも。

変化が大きすぎると、喧嘩になっちゃいますからねw

リアシート2静粛性としては、エンジン回転中はマフラーからのボーボーとした音が目立つのが、フロントシートとの違い。

でもエンジン停止で走れる時間が長いので、そんなに気にすることはないと思います。

 


評価評論「間違いいっぱいの自動車選び」。一部の画像は拡大します。

ヤリスクロスのメインメーターヤリスクロス運転席

エアコンノイズが静か

エアコン操作部良かったのは、エアコンの風が出る音。

このクラスでもトヨタ車らしく、風量に対して「静か」もしくは「マイルドな音」でした。

マニュアル操作で、ひと目盛りだけ風を出している時、EV走行中でも気にならないほどの音量です。

トヨタ ヤリスクロス

トヨタ

yarisCross (ヤリスクロス)

  • 試乗グレード:“ハイブリッドX”
  • 型式:MXPJ10
  • 年式:2021年式
  • 車両価格:228万円

エンジン概要

  • 排気量:1500cc+モーター
  • エンジン型式:M15A-FXE

その他概要

  • 車重:1160kg
  • ボディサイズ:4180×1765×1590mm
  • 発売開始:2020年8月
試乗レポ・ライター

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