間違いいっぱいの自動車選び。デミオ「XD・ディーゼル」。車名は2019年からマツダ2です。
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マツダ・デミオ(4代目DJ5)「XD・ディーゼル」の試乗レポートです。
乗り心地は悪いけど静粛性は高い。だから継ぎ目の少ない高速道路などではとても快適。デミオを実用メインで考えているなら、日常的に走行する道の路面、状態が良い方にオススメ。
乗り心地は固め。あまり質の高いショックアブソーバーを使っていないようだけど、それを走行安定性重視に振っちゃってる様子。
フロントは動き始めに少し減衰力のない部分があって、わずかにフワフワ。
するんだけど、それもあってガツン!という衝撃はそれほどでもない。ただ、「おふっ!」と声が出ちゃうほど揺すられるんだよね。昔の欧州車みたい。
スペースの取り方だけでなく乗り心地もフロントシートが好ましい。
逆にリアシートは固さがハッキリわかる。乗り心地悪いと評価したくなる。
同クラス他車と比較すれば、やはり固いフィットよりは快適。ノート、スイフト、ヴィッツはマイルド。スプラッシュはより固いけどショックアブソーバーがもっと動いた記憶がある。
先代(DE)デミオはガツガツ衝撃があるけど、その先は動く。乗り心地もハンドリングもキャラクターは全く別物に変わったみたい。
また長距離ドライブした後に、体にフワフワ感が残るのは今回のデミオの方。同じ乗り心地良くないのなら、先代デミオの方が好感度高い気もする。
※ガソリンモデルは全然普通の乗り心地です。
バランス良し!
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
※一部画像は拡大します(横長画像など)。
デミオは2019年、マツダ2に車名変更されました。
静粛性は高い。いわゆるBセグメント、マツダの末っ子なわけだけど、そんなイメージよりワンランク上の静粛性を持っている。
これはクルマの遮音吸音やボディ剛性による音の伝わりにくさというだけでなく、ミッションの特性やエンジンノイズの特性などいろいろ合わさっての評価。
ディーゼルエンジンに起因するノイズや排気音は、決して気持ち良い快音とは言えず。耳障りではないというだけ。
「快音ならノイズレベルが高くても平気」または「ちょっとくらい不快な音でも静に感じる方が良い」、そんな好みが明確なユーザーならすぐに評価が可能じゃないかな。
試乗中に特に良いと感じたのは、高速道路で100km/h巡航している時の静粛性。特に風切り音が気にならないんだよね。
特徴的な排気音など、低周波数なノイズにうまく隠れる風切り音。ここら辺は音質コントロールの妙かもしれない。
田舎道ではアクアと燃費が近いデミオディーゼル。静かといわれるハイブリッドのアクアは絶好のライバル。
じゃあ静かで立派なクルマに感じるのはどっち? と聞かれれば答えはデミオ。ディーゼルの音が如何に不快だと言っても、アクアで聞こえる工業用機械みたいな音よりは100倍快適。
アクアで聞こえるノイズは例えばインバーターが出してるような音とか、その他補機類からの音もピーピーウィンキューとかそんな感じw 虫を追い払う音があるように、人間が逃げたくなるような音。プラス、ガッタンゴットンもすごい。
※2017年にマイナーチェンジしたアクアは、あちこち良くなってます。上のアクアはデビュー直後のモデルの印象。
こっちはブレーキング時くらいしか、電子音が気にならず、日常での乗り心地はびっくりするほど良質。
車両価格150万〜200万円の価格帯で静かなクルマが欲しいなら、とっておきのクルマがある。
それはトヨタ・カローラ。このデミオと同世代のヴィッツ系プラットフォームになってからのモデルね。
カローラというと車格ピラミッドの一番下。静粛性は車格で決まる部分があると思ったけど、このカローラはアニキ分を越えちゃってw
他車もこのレベルになっていくんだろうけど、現在オススメできるのはカローラ。地味で恥ずかしいとか気にならない方にぜひ。
リアシートの広さは同クラスコンパクトカーの中で標準的〜やや狭めといったところ。フィット&ノートに負け、もしかしたらヴィッツにも負け、マーチとスイフトよりは座れるスペースがある(記憶頼り)。
画像左。身長172cmの筆者がドライビングポジションを取った状態で、そのままリアシートに座る。フロントシートバックまでの余裕はコブシ1個。
画像右。 身長172cmの筆者がドライビングポジションを取った状態で、身長182cmのスタッフがリアシートに座る。ヒザ前の余裕はなし。ただ、シートバック背面が柔らかく、押し込めばコブシ1個入る。
また身長182cmで体重60kg台の別スタッフ。上記スタッフより足が長く、シート裏からドライバーを刺激できる。ゴリゴリとヒザでいたずらができるw
頭上はどちらの182cmスタッフでも耐えられるレベル。頭がぶつかってイタイというのはない。172cmの筆者なら十分。
足下はフロントシート下にすっぽり。くり抜かれたようにピッタリで気持ち良い。助手席シート下のフロアはやや前下がりで、奧にストッパーのように段がある。
運転席下は体感上フラット。左右で若干違いがある。
リアドアを開閉する感触が重くて渋い。ギスギスします。
”手抜き”ないし”割り切り”と思えます。
他車ではフィットが、リアドアを軽く開閉しやすく設定している。それと比較するとデミオは思いやりが足りないw
お年寄りの方だって乗るわけだし、フロントドアと同程度に重く設定するなら、滑らかさも気にして頂かないと、不快感を感じてしまう。
デミオは乗用車感覚のフロントシートやペダルレイアウトで、スペースはフロントに分配。
フロントシート優先というのがハッキリわかるデミオだから、リアシートこれは短所というより一つの特徴だね。コンパクトカーといっても違ったキャラクターがある。
そんなデミオのリアシート、座面は柔らかく優しい。だから短時間の乗車は好ましい。
2回チェックしたところ、ちょうど45分で座面底づき感。お尻が痛くなってくる。だいたい軽自動車と同じ感覚かな。これもキャラクターということにしておこう。
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リアシート座面は柔らかい。
リアシート居住性、男性にはちょっと厳しいか。3人以上で長時間乗車するなら、もっと広い車種が欲しくなる。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。