間違いいっぱいの自動車選び。デミオ「XD・ディーゼル」。車名は2019年からマツダ2です。
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マツダ・デミオ(4代目DJ5)「XD・ディーゼル」の試乗レポートです。
デミオディーゼルの車両価格はプレミアムコンパクトカーというレベル。この予算でコンパクトカーを狙うなら、燃費や走行感覚、または乗り心地など、好みのタイプが選択できる。
見た目は一緒だけど、試乗すれば同じクルマとは思えないのがガソリンエンジンを搭載したデミオ。
グレード「13C」は車両価格135万円で、装備内容はこの「XD」と類似している。
ベーシックなポジショニングの「13C」は、とにかくバランス良いのが特徴。
まるでトヨタ車のように、いやそれ以上に致命的な欠点がない。
乗り心地と走行性能のバランスとか、重厚感と軽快感のバランスとか、筆者の評価軸を基準にすれば良い部分でまとまってる。
ディーゼル搭載車は個性が強い。長所も短所もデカくて、面白みはスゴイけど、誰にでもオススメできるクルマじゃない。ガソリン搭載車の方はね、面白さより乗りやすさを求める方にはぜひ!
条件によっての欠点、1300cc+ステップ式6ATはちょっと非力感を感じる。3人乗車以上だとけっこう非力で、この場合は“感”が強いんじゃなくて、普通に非力。
もちろん、一人乗車や平坦な道とか、全開踏んだことないユーザーなら問題ないです。
またディーゼル搭載車と比較すると静粛性が低く、一気に数レベルダウンする感じ。
ディーゼルエンジンを搭載するデミオと価格的に近いスズキのスイフトスポーツ(通称スイスポ)。これは2017年デビューの4代目スイスポ。
両車の比較では、どちらもエンジンに強い特徴を持つモデルで、一般的なコンパクトカーとは異なる価値を持つ2台。
結論は、走行性能や走行感覚で比較すればスイスポの圧勝。デミオは2015年式の初期型だからというのもあるだろう。
デミオの優れている点は燃費に、質感高いボディデザイン。また筆者の主観で大人っぽいキャラクター、そこはデミオに魅力を感じる。
燃費こそ正義!なアクアの走行フィーリングを考えると、燃費に優れるデミオは走行的質感で劣っても許されるのかもしれない。しかしマツダが大々的にCMしている「走りやすさ」で劣るのは如何なものか。
当記事ではデミオ・ディーゼルの走りにくさを書いてきた。日常での走りやすさに優れるスイスポとの比較は分が悪い。経由vsハイオクという燃料代差に耐えられるならスイスポをオススメ。
渋滞中の市街地を除けば、アクアに肉薄する燃費のデミオディーゼル。価格が近いこともありライバルと想定。
アクアはチープ。走行感覚も内装質感も。そしてハイブリッドは静かなの?と思ってしまうインバーターなど工業機械みたいなノイズ。デミオのディーゼルも不快な音だけど、アクアはそれ以上に不快なノイズと付き合わなくちゃならない。
ただしハンドリングはシャキッとしてて、デミオより走りやすい。また狭い道での走りやすさも勝る。インパネやエンジンフード先端が低いのが効いてる可能性。
クルマの立派さでみれば全体的にデミオの圧倒的勝利。だけどコンパクトカーとして大事な部分がアクアの勝ち。
所有満足度でデミオ。気軽に日々のオトモにするならアクアかな。
※ビッグマイナーを経たアクアはフォーマルな乗り味に変わっています。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
※一部画像は拡大します(横長画像など)。
デミオは2019年、マツダ2に車名変更されました。
フロントシート優先のデミオに対して、リアシート優先のフィット。乗用車感覚が強いのはデミオだけど、「RS」限定なら楽しいのはフィット。
ディーゼルの新しいモノ感は素晴らしい。だけどフィットRSのガソリンエンジンも独自の魅力に溢れている。音がね、特性がね、何度も味わいたくなっちゃうのよ。
このRSだけのショックアブソーバーも、ベースグレードとは全く違うモノ。これはこれで欠点強いモノの、デミオのそれと比較すればコッチの方がいい。
アクセラ1500ccってデミオの価格と被るん、ですよね。これは迷っちゃうかも。
車格違いで迷った場合、基本的に車格で選ぶことを推奨。装備は後でも追加できるけど、後でいくらお金を積んでも、上のクラスには成れないのがクルマだからね。
じゃあ比較のポイントは?アクセラの方がボディサイズがでかい。普通に運転する分には変わらなくても、車庫や私道で違いがでる可能性有り。
それからコスト面。燃費は走行パターンによってはデミオの圧勝だろう。また売却時の価格。アクセラの売却価格とか下取り価格はもの凄く不安。
ボディサイズと車両価格以外のコスト面。ここが許せれば全面的にアクセラ有利。6ATの良さがわかるのもやっぱりアクセラ。
ご存じVWは問題でイメージダウンの真っ最中。どこまで落ちるかわからないが、とりあえず値引きなど条件面はかなり良くなっている様子。
ポロの新車価格は219円〜。ということは、デミオのライバルになっちゃうかもしれない!
クルマの内容で比較すれば、多くの部分でポロ優勢。なにしろ6型ゴルフをショートにしたようなクルマだから、事実上クラスが違うわけだ。
数少ないデミオ優勢の部分はミッション。VWの7速DSGは唐突感が強い時があったり、やけに低回転でせわしくなくシフトチェンジしたり、忙しいしギクシャクしやすい。
ここではウルトラマイルドな特性のデミオ6ATが立派。容易に優しく走れるしシフトチェンジ回数も少なくて優雅。
それからボディデザイン。ポロとデミオは目指す方向性が違うのは一目瞭然。どっちが良いというワケじゃないけどポロは人畜無害という言葉がピッタリ。コンパクトクーペのようなエクステリアデザインを持つデミオに魅力を感じる方は多いと思う。
最後に燃料代。間違いなくデミオの方が安く済むハズ。だけどポロなら、自分ならレギュラー入れちゃうな。
デミオのサスペンションは質が悪すぎる。このせいで運転も楽しくないんじゃないの??
と感じたらオススメはヴィッツRS-G's。新車価格は5MTとCVTが共に190万円。
このクルマ、ベースグレードのサスを変えた「RS」というグレードから、またサスを変えたクルマ。外観変えてお茶を濁しているけど、本質的にはそんな感じ。サス変えて高くなって、またサス変えて高くなってw
ただこれが、試乗するとかなり良い!
5MTをメインに運転したんだけど、乗り始めからメチャクチャ体に馴染む。クルマが挙動を教えてくれるからね。しっかり反応を返しながら応えてくれるクルマというのはイキナリ振り回したくなる。
欠点はやっぱりヴィッツの内装。デザインも質感も。そして”低レベル実用車の中心的印象を持つエンジン”。フィーリングが悪すぎ。ディーゼルと比較するのもあれだけどね。
運転好きで完成品が好きというならヴィッツG''s良いよね。
それかクルマ好きなら、車買ったら20〜30万円クラスの車高調を買ったっていい。あと運転席シート。
「面白みのあるクルマ選びがしたい!」とお考えの方は意外と多いようで、「良いクルマ」とか「お得なクルマ」を探す人だけじゃないみたい。
デミオも面白みで選ぶからこそディーゼルという選択肢。燃料費もあるだろうけど少なからず、新しいエンジンに触れてみたいという好奇心があるはず。
同じように、小さくとも面白みの強いクルマがある。イタリアFIATの「500」というクルマ。この500はグレードによって2気筒エンジンとシングルクラッチ方式の自動MTを搭載。めちゃくちゃ個性的に加速します。
エンジンの鼓動を聞きながらドライブという感じが非常にユニーク。
魅力を一言で表せば”洗練されたボディデザインでポンコツ感を楽しめる”わけだけど、デミオより乗り心地は上質。ハンドリングもデミオより走りやすい。車両価格は200万円弱。
また「ポンコツじゃない500」なんていうのも存在し、車名はアバルト500になる。アバルトというチューニングメーカーより販売され、日本ではファミリーなどで購入可能。
こちらはパワフルだけど乗りやすいセッティング。あちこち穏やかな特性で走りやすさは十分。わかりやすさはないけれど、非常に立派になった500として魅力大。車両価格は300万円弱。
デミオの特徴をまとめて思うのは、マツダファミリーという意識の強さ。
「マツダの最低クラス」というんじゃなくて、「小さいマツダのクルマ」という感覚が強い。
ボディデザイン、内装、走行感覚、統一感が高く、小さいクルマが欲しいからデミオ、とチョイスしやすい。アテンザメインのセカンドカーなんていうのもピッタリで、積極的にデミオを選びたくなる組み合わせ。
クルマ自体の評価では、燃費重視のエコノミーモデルという印象が強い。実際に開けた道でのディーゼルはとってもエコノミー。そして上級車指向の乗り味という魅力。
反面、日常での乗り味は今一つだし、ハンドリングは楽しいというより今一つだし、ドライビング面はもうちょっと。。助手席同乗者にとっては悪くはないんだけどね。
乗り味を除いた部分で魅力的なのは、自由度の高いドライビングポジション。気に入ればコレだけで購入理由になるほどだと思う。
マツダファミリーで統一できるご家庭、ハイブリッド以外のエコノミーモデルを希望、助手席に乗ることが多い、ドラポジに惚れた。この辺りがデミオディーゼルを積極的に選べるポイントかな。詳細は各コーナーでチェックしてみて下さい。
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窓枠は、防音に気配りされている様子。
自己主張の小さいウインカーミラー。
新旧デミオツーショット。
塗装のレベルはかなり上がった。磨きが素晴らしい感覚で、いわゆる柚肌はかなり少なめ。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。