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「元お車整備士」がお届けするメンテと用品取付コーナー。
マツダ・デミオ、純正パーツを利用して室内を加飾。D.I.Yで工賃節約。スパークプラグの確認と交換をしてみました。
運転の仕方によって劣化具合が変わるスパークプラグ。エンジンに火花を飛ばしているパーツなので常用するエンジン回転数の違いによって交換時期が変わってきます。交換時期は外して確認するのが一番かな。
中古で購入したこのデミオ、どんな使われ方をされていたのかわかんない。折角なので確認も兼ねて、プラグの交換をしてみよう、ということで作業を行いました。
必要なパーツは基本プラグだけ。「NGKプレミアムBKR5RX-11P」。工具はプラグレンチとあればケミカルの接点復活スプレー。参考までにメーカー純正部品の品番は「FK16PR ZY511811」。
ガソリン車メンテナンスの初歩的作業ですが、油断せずに慎重に行いましょう。
このデミオでは、エンジンのシリンダーヘッドカバー上面に、「エアクリーナーボックス」と「ECU(コンピュータ)」がレイアウトされています。
まずはこれらを外すなり、避けるなりしなければ始まりません。プラグはこの下にあります。
今回は必要最低限の作業にて行うため、パーツをずらすことで対処しました。
エアクリーナボックスのカバーと、それと一体化しているECUがある程度スライドできるぐらいまで、最小限、周辺の配線などを外します。とにかく、エンジンヘッドカバー上部にアクセスできればそれで良いんです。
右の画像はエアクリーナボックスの本体(下側)。これは外さないと作業できないので取り外しました。
本来であればECUのコネクターやそのほか邪魔なパーツは外し、すっきりした状態での作業をお勧めします。無理せずゆっくり行った方が間違いの可能性が減りますからね。ECUのコネクターを外す際には、バッテリーのマイナス端子も外した方が安全ですね。
また忘れなければ、この時点で新しいプラグを箱からだし、すぐ付けられる状態にしておくといいです。
プラグキャップを固定しているボルトを外すことで、プラグホールへアクセス可能になります。
ちょっと古い車種だと、プラグキャップは引っこ抜くだけで良かったのですが、最近のダイレクトイグニッションタイプですと、ボルトで留まっていることが多いです。
そして、いよいよプラグ交換。サイズのあったプラグレンチを差し込み、プラグを取り外します。
まずプラグを取り外し、次に新しいプラグを取り付けます。サルでもわかる2ステップ。
プラグの確認を行ったり、新しいプラグを箱から取り出すなど、取付までに時間が掛かる場合は、ウエスなどでプラグホールに封をして下さい。プラグホールの中は?それはもう、燃焼室そのもの。異物が入ればシリンダーとかピストンに傷が付いてしまいます。
「1」について、交換中にプラグを取った穴にゴミが入らないよう注意しましょう。
「2」が重要です。プラグを取り付ける際は初めからレンチを使わず手の力だけで回して取り付け最後にレンチで増し締めすることをお勧めします。
通常、プラグのパッケージにどれくらい締め込むか記載されています。例えば、”抵抗を感じたところから4分の1回転”などと記載されています。
なんで?プラグが固定されるシリンダーヘッドは通常アルミ製で山がなめやすいんです。力一杯締めてねじ切ったら大事です。それから緩すぎだと、隙間に水が入り、また熱で、ねじ山が錆びます。こうなると、次回に外すのがおおごとになります。
交換して走行しても体感できるぐらいの変わった感じはありませんでした。
現実的に、低価格で効果を体感出来るパーツってあんまりないということですね。安くて劇的?ほとんどがプラシーボ効果というのが現実でしょう。
外したプラグはネジ部がこんなに錆びていました。交換の仕方が良くなかったみたいです。
どこかの整備工場か?以前のデミオの持ち主か??
手慣れた整備士ならカンで作業してもほとんど問題は起きませんが、まれにこういったこともあります。
電極部分などをみてみると、スパークプラグは4本とも変色している部分もありましたが、火花を飛ばす部分はまだまだ使えるほどでした。
内側の細い棒軸の部分がプラス側で、この軸の角が丸くなったり、軸そのものが減って無くなっているようなら交換時期になります。
あとは焼け具合、最近のクルマではほとんど気にすることは無くなりました。希薄燃焼を競っているくらいですから、どれも白く焼けていて当然。昔風に評価すれば、写真の状態ではやや冷え気味ですね。焦げ茶色かかっています。
で、とりあえず交換。実はワイヤーブラシなどで掃除して再利用、それで十分なのですが、せっかく新しいプラグを用意したので交換しちゃいます。焼け具合も気になりますしね。
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