間違いいっぱいの自動車選び。フリード(ガソリン)2018年式の試乗レポート。
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ホンダ・フリード(GB5型)ガソリン車、グレード「G」の試乗レポートです。コンパクトクラスでも上質感高い内外装が魅力!3列シートミニバン。
試乗したのは2018年式フリード(GB5)のガソリンモデル。乗り心地は良好な部分と厳しい部分が両方存在。
評価は難しいけどとりあえず、フィットと比較すれば数段上。価格差だけしっかり上級なところに一安心です。
フロントサスペンションは、動きやすい部分と固い部分が同居している様子。そしてそれがわかりやすく目立つ。
柔らかいのは初期の比較的広い部分。落ち着きがないほどに減衰力が抜けている。ショックアブソーバーがヘタってるんじゃないの?的な感じ。
こういうタイプは、突っ張っているだけのサスペンションと比較すれば上質感高く、実際には柔らかくなくても柔らかく感じやすい。
ただちょっと、抜け過ぎというか差が大きすぎというか慣れが必要というか。
こうしたサスペンションだから、シチュエーションによって差が大きい。
他車比較でいうと、どんな時でもそこそこ良好なシエンタはクセがなく、一方でフィットRS(デビュー時モデル)の明確な2段階ショックアブソーバーよりはフリードの方がまだ自然。
フリードを所有する友人に聞くと、乗り心地が固いという意見を聞けば、柔らかいという意見も聞く。
筆者の意見だと、ふわふわ感強い時と固いと感じる時間が長い。しかし乗り心地良いと感じる時も少ならからずある。実に難解w
日々の送迎など決まったシチュエーションでの利用なら、”柔らかい”もしくは”固い”と感じるのも納得。
入力の弱い市街地での低速走行時には乗り心地良好で、快適なクルマというイメージ。そこに頻繁な加減速でクルマが前後に揺れれば、印象は間違いなく柔らかい。
市街地より信号少なくペースの速い郊外路だと、印象一変。柔らかいけどガツンとくるような、そんな印象を受ける。
柔らかい部分を超えちゃう段差ではフワフワ感もどこへやら、ズシンと伝わってくる。
またサスペンションダンパーの伸び側が強く、段差やうねりで伸び上がらないのは安心感高い。その半面、段差ではズドドドドっと連続する衝撃にもなる。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)。
まずなんといっても、圧倒的に快適なのはフロントシート。リアシートから乗り換えるとホッっとするくらい快適。差が大きいです。
助手席では少しだけシート高が高いけど、身長低ければ前へ、高ければ後ろへスライドさせれば対応できる。
センタータンク式よりスライド量が大きい感じだから、きっと丁度よいポジションが見つかる。ついでにシートバックも立派!
フィット系プラットフォームといわれているけど、実は微妙に違うらしい。
どうやら、バルクヘッド前もしくはフロント部分が一緒で、後ろは別設計。ガソリンタンクもセンタータンクでなく、リアシート下とのこと。
フロントシートバック(背もたれ)のランバーサポートにはジェル風のブニュブニュが感じられ、高級感を受ける。
ただフリードの場合これが”良かれ悪かれ”になっちゃって、ヒョコヒョコしたフワフワ感を目立たせる事にも繋がっている。気持ち良い事には変わらないんだけどね。
2列目シートは着座姿勢が悪く、落ち着いて座れません。せっかくミニバンなのに...なんて思ってしまう。
シート自体は立派で、座面も背もたれも好印象。それだけにもったいなさすぎ。
同乗するなら助手席。荷物置くなら2列目。2列目利用するなら交代制、を推奨。
静粛性は、クラスで考えると普通、価格で考えると劣る。総合して「劣る〜やや劣る」くらい。
フリードの価格の最安188万円〜と決して安くない。
同価格帯だとオーリスやカローラフィールダーなら圧倒的に静かだし、素のコンパクトカーでは上級グレードになるからやはり静か。試乗車は212万円だから条件はより厳しくなる。
うるさいの内訳は、もっとも気になるのは加速中のエンジン音。通常加速でもガラガラと負荷の大きさを感じるノイズを出す。
エンジン音の大きさを好みだとすると、気になるのは走行中の車外からのノイズ。
時速60kmを超えたあたりから安っぽく響くノイズが目立つ。
単純なノイズレベルなら他車も同じような感じだろうけど、音質的に安っぽさが気になる。
安っぽくというのはボディの響き。ボディ・シャシーがカッチリしていれば残響音の少ない高級車的な音質になる。
さらには個体差だと思いたいけど、走行7000kmの車体で、内装やシャシーからガチャガチャミシミシのノイズを出す。上質な内外装をしたフリードだからこそ、期待に届かず残念。
試乗したフリードは2列目がベンチシートで、7人乗り仕様。
つまり最大7人乗車時の安定性を考えてデザインされていると思う。
小さく軽いクルマで7人まで対応というと、ものすごく大変そうで、どこかが犠牲になっているはず。
今回はフリードに最大3人、ドライバー+リアシート2人まで試した。そしたら、乗り心地に関しては変化が小さかった。これならば4人5人と乗車しても、変化が小さいのが予想できる。
一般的に評価される部分ではないかもしれないけど、地味に凄い事じゃないかな。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。