間違いいっぱいの自動車選び。フリード(ガソリン)の試乗レポート。
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ホンダ・フリード(GB5型)ガソリン車、グレード「G」の試乗レポートです。コンパクトクラスでも上質感高い内外装が魅力!3列シートミニバン。
試乗したのは2018年式フリード(GB5)。リアシートは大人では座りにくい着座姿勢が残念な2列目と、思ったより使えそうな3列目。そんな印象。
フリードの2列目は、乗り心地的にも着座姿勢的にも快適とはいえず、特等席とはならなかった。車体中央に位置してるから条件よさそうなんだけどね。
乗り心地は3列目に近く、フロントシートとは大きく異なる乗り心地。静粛性はどっちもどっちながら、フロントシートに乗り換えた時はホッとしてしまった。
やっぱり嬉しいフラットなフロア。サイドシルもセンタートンネルも邪魔にならず、そうでない他車から乗り換えると有り難みを実感。
しかしこの画像で同時にわかるのはシート座面高の低さ。
フロアから座面の高さが小さく、座面の角度もそれに合ってない。座りにくさはハイト系の軽自動車と同レベルくらい。
2列目リアシートに試乗してみると、スペースはそこそこ(広いというほどのスペースはない)。それより太ももの裏が大きく空き、足の置き場も考えさせられ、普通には座れず。
身長172cmの筆者だと、かっちり座るにもだらんと座るにもしっくりこない。
しかし!フリードの購買層を考えて気づいた!
大人ではなく小学生にターゲットを絞っている可能性。
というのは後付け理由かもしれなくて、そう感じるのはフロアの傾斜。リアシートのフロアが高くなっている。
もしかしたらセンタータンクの弱点かもしれないし、敢えて高くしてるのかもしれないけど、大人には座りにくいという事実は確か。
※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)。
ほとんどの軽自動車って、広いけど座りにくい。
フロアと座面高、座面長、背もたれ角度といった部分のどこかにちぐはぐさがある。画像のように太もも下にドリンクボトルが入るとか当たり前。
それでいてダラッと座るのもしっくりこない。
軽自動車のリアシートはお子様をメインターゲットにしてるのかもしれない。
シエンタの方が座りやすさ、着座姿勢で優れていて、走行中の快適性も含めて全般的に優勢。
ただしこちらも完璧ではなく、このボディサイズだとどこかにしわ寄せが来るのだろう。
シエンタの場合は、フロントシート下に足が入らないという欠点がある。つまり、カッチリしたスタイルでしか座れない。
左の画像は、リアスライドドアのインナーハンドルと、ドアロックスイッチ。
原始的な形状で、わかり易すぎるくらいわかりやすい。
ただその分、不用意に操作してしまう可能性も。子供からみたら触ってみたいよね!?ってデザインをしています。
右の画像は、リアセンターシートのシートベルト。
きれいに収納され、ノイズも出にくいようにデザインされている。
おかげでリアシート座面がすっきり。
ただその分、使い方がわかりにくいよね。よくわからなければ、使わなくても良いじゃんとなりそうな予感。
ルーミーでは、ドアロックのスイッチは目立たず、ドアハンドルも子供が引きたくなっちゃうような形状はしていません。
リアシート中央席の3点式シートベルトは外すのがちょっとやっかい。
キューブのインナードアハンドルは、子供が引きたくなっちゃう形状をしているし、メッキで興味を引きまくるw
試乗中、親戚の子供を乗せてドライブしたんだけど、引きたがっちゃってしょうがない。
オートドアロックが当たり前になっても、やっぱり心配です。
3列目に入る仕組みは、2列目シートが前倒するようになっている。
手順はリクライニングのレバーを使って背もたれを前に倒し、そのままシート全体を前にゴロンと。ダブルフォールディングの要領で2列目を避ける。
一般的なミニバンと比較するとひと手間かかるけど、3列目へのアクセスには十分なスペースができる。
分割される2列目シートのサイズが小さいからか、助手席側からの3列目アクセスは簡単。チカラもいりません。
こちら側のシートが小さいといっても、3列目への乗り降りは不足ないスペースがあり、気になるのは足元より頭上というくらい。
運転席側から3列目に乗り込むのは大変。チカラが必要です。
手順は同じで、2列目シートを前倒させるんだけど、お、重い...。倒すのも大変だし戻すのも大変。
運転席側はお父さんやダーリンが操作するって感じなのかな。ママさんドライバーだったら助手席側に回って下さい、みたいな。
意外と使えそうな3列目シート。おまけレベルを超えたスペースと快適性にびっくり!
フリードには2列シート仕様も用意されているから、3列目はエマージェンシーかと思っていた。そしたら完全に予想外!
少し前まで販売されていた、ホンダのストリーム。フリードより1回り以上も全長が長い3列シート車なんだけど、なんとそのストリームと同じような感覚で座れる。
フリードの3列目は(ストリームも)、2列目シートをギリギリまで前に出してスペースが確保できる。
みんなが譲り合ってようやく使えるというレベルだから、快適に乗車できるわけじゃない。でも肩書だけの3列シートよりはよほど実用的。そもそも快適性なんて気にしない人だっているしね。
贅沢は言ってられない3列目だけど、どうしても気になったのは足元のスペース。
2列目シートの下にはつま先しか入らず、足の置き場に困る。試乗中は5分か10分で靴を脱ぎたくなったよw
身長172cmの筆者だと、膝前と頭上には問題なかっただけに惜しすぎました。
前席1列目2列目とはシートが異なるものの、シート座面のクッション性は良かった。
体重62kgの筆者が柔らかく感じたから、体重40kg台の方でも固いと感じることはないと思う。
そんなシート座面が功を奏してか、上下方向の乗り心地はそんなに悪くない。タイヤの上に座る3列目だから、乗り心地的には条件悪いハズ。でもそれが、2列目と大きく変わらない乗り心地が確保されていた。
静粛性的にも条件が悪いはずだけど、フリードで最も気になるノイズはエンジンノイズ。そんなエンジンから遠い3列目は、意外と快適。加えてフロントシートまでが近いから、会話もしやすい。これも快適性で重要なポイントです。
時代の中心はやっぱりスライドドア!そんな流行だけど、スライドドアに弱点はないの?
筆者が常々思ってるのは、まず価格。比較して10〜20万円高価。それから開閉の遅さと重さ。そして小さいクルマではチャイルドシートの使いにくさ。
そこに今回、新たな弱点が追加。
ドア内張りのデザインに関してで、肘を置けず手のやり場に困る。フリードではドア側はシートバックが小さく、ドアとの隙間にストンと落ちる。
これは精神的にも不安で、突っ込まれたら挟まれそう。クルマによってはドア側にもアームレストが用意される。
カップホルダーだって取ってつけたようなデザイン。ドアの内張り全体で軽自動車と言ったら通じる形状が無骨すぎ。
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。