自動車の試乗比較、中古車選びにも・スバル

2012年記事 スバル レガシィワゴン
著者:元お車整備士

レガシィ(ワゴン2500cc)試乗「1」

評価評論。5代目スバル・レガシィ(BR9)。「2.5i」の試乗レポート。暇つぶし程度にご覧下さいませ。

当ページは1ページ目です。

「特徴概要と試乗感」を掲載

スバル
  • グレード:“2.5i”
  • 年式:2012年式
  • 型式:BR9
  • 車両価格:約230万円
  • デビュー年:2009年〜

2.5iはベーシックなグレード。日本での発売前、大きなボディと割安な価格設定で、これはレガシィじゃない!なんていわれたクルマです。



  1. レガシィワゴン「1」試乗感、基本page
  2. レガシィワゴン「2」お得な車両価格が魅力
  3. レガシィワゴン「3」特徴やイメージ、ライバル比較

関連ページ

  1. セダンB4簡単試乗!レガシィB4GT・DIT試乗記
簡単なレポート、プチインプレッションです

試乗内容は限定的。第一印象重視です。

継続されるツーリングワゴン

試乗したのはワゴンのレガシィです。
ワゴン全滅といわれる現在でもラインナップされています。今まで同じように使えるクルマに代替えしたいというユーザーへの配慮もバッチリです。

先代から車格感アップ

先代の4代目レガシィまでは、ほどほどボディサイズに質実剛健なボディデザイン、内容に優れる反面、若干割高な価格設定。それがレガシィの王道といわれていました。クルマの本質である走行性能を重視するスバルらしさが強いモデルです。

ミドルクラスのシェアが下がる現在、5代目レガシィではボディとエンジンを拡大し車格感アップし、一クラス上にシフトしています。同時にマニアックな部分ではコストダウンが見られ、わかりやすい商品価値が上がっています。

コストダウンと思われる部分は、アルミ製だったボンネットフードやフェンダー、一部シャシーを一般的なモノに変更。そうした面もあり価格には割安感を感じます。

ワゴンユーザーは一安心

スバル背の高いミニバン系は嫌、セダンも嫌、ワゴンはそうした時の貴重な選択肢。スーツで乗ってもキマリ、プライベート感あってコンフォートすぎない。

そしてワゴンユーザーが、今の生活を変えずに新型車を選べる。ワゴンボディがラインナップされること。それだけでもレガシィの存在価値だと思います。

レガシィの室内、質感や広さ

ドライバーの視点から

今回のBR9型レガシィ・ワゴンのボディサイズは、
4775/1780/1535mm

日本風にいうとアッパーミドル、世界的な表現だとDセグメント。車体が大きくなった分、室内も広々とした感じを受けるようになりました。

室内幅は従来比10mm拡大。センターコンソールの幅も大きくなり、運転席と助手席との間隔がはなれたという感覚は、車格感向上に直結します。 男性2人乗車でも快適性は大幅向上!

広くなったリアシート

全長全幅が大きくなり、ホイールベースも延長され、後部座席も広く感じられるようになりました。

リアシートに試乗しても、狭さは感じられません。着座姿勢がアップライトになったようにも感じられ、リアシート足下は特に広くなっています。

いつの時代も安くて広いクルマというのは受けがいい。レガシィもこの点が評価されるはず(特にアメリカ市場)。

レガシィがドライバー優先といってもスポーティクーペではありません。ボディサイズ的にも広くて当たり前のクラスですし、車格なりの高級感だって必要だと思います。

快適なスペースは気持ちにも余裕でゆったり運転したくなります。大きくなったエンジンもそうしたキャラクターにぴったりで、低回転を使って走りたくなる余裕、燃費性能にも期待します。

内装質感

内装、インパネはアニメデザイン。いわいるガンダムチックという第一印象。最近はこういうのをアニメデザインというそうですが、日本発祥のデザインかもしれません。

スバルらしい無骨なデザインはシャア専用レガシィなんて期待してしまうイメージ

スバルらしい形状

直線多様の内装パーツは角々しい作り、レトロなシルバー塗装、これら奏でるオーケストラはアニメチック。ドア内張なども歴代のレガシィと同一イメージ。質感ではなくデザイン形状がクエスチョンです

これがインプレッサなら納得ですが、上級なレガシィだと不満に感じます。

レガシィはスバルでは上級車種なので、立派に見せる物理スイッチは多く並びます。

スイッチが多いと高級に見えますよね。部品点数の多さは高級感に繋がります。機能豊富なアピールと立派さの両立。ノーブルで美しい内装って少ないです。

内装の質感はインプレッサと大差ありません。細部で差を付けているイメージです。


※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!

レガシィに試乗

試乗しての感想です。筆者のお邪魔するスバルディーラーでは長時間でも気持ちよく試乗させてくれます。お得なだけじゃ、クルマ好きは買いませんからね。

今回は快適性が高まったのが好印象。エンジンは水平対向4気筒にも関わらず、水平対向の嫌なフィールは一段と小さく、トルク感アップして低回転が利用され、クルマの質感が高く感じられます。排気量が増えた恩恵でしょう。

足回りも柔らかめです。ただしベーシックグレードだと、柔らかめとはいえ”快適とはいえない”乗り心地なのが残念。リアサスが固めなキャラクターと、動きが渋いサスペンション。柔らかいのにドタバタ傾向。セダンB4・2500ccも一緒です。

車重が重ければショックの粗が目立ちにくい訳ですが、トヨタのアルファードなど重量があっても渋さそのままなので、一概に言えるわけじゃないみたいです。

直進安定性やステアリングフィールでは、レガシィならでは安定性がより磨かれ、キャラクターはゆったりとした動きになりました。高い速度に対応し、長距離走行でも疲労少ないドライブが可能だと思います。

ハンドリングはディーラー試乗レベルだと印象に残るモノはありませんでした。同クラスまたは同価格帯のクルマと比較して普通です。 4代目レガシィ(先代)のみたいな、短時間でわかる感動はありません。「長距離も楽そう」くらいの評価とさせていただきます。

CVTについて

試乗しておもしろかったのがCVTパドルシフト(全車標準装備)。今さら感がありますが、ドライバーを飽きさせません。

スバルはプレオ時代から7段に選択ホールド出来るCVTを提供していて歴史があります。

変速フィールは唐突すぎず鈍すぎず、いい感じです。

新開発というCVTは、ハードウェア面で効率向上し燃費性能アップ、本体サイズのコンパクトもポイントらしいです。

※ レガシィのDITなど上級グレードには「ステップATモード」というのが用意されています。これはATのようにギヤが代わり、シフトチェンジで回転数上下をシミュレートするモード。
ベーシックグレードでもステップATモードがほしかった!そしたら筆者、購入していたかもしれません。

好感度高いブレーキフィール

ブレーキは相変わらずスバルらしいブレーキ。国産車全般でブレーキのレベルが上がったため、レガシィだけが特別なわけではありませんが、扱いやすさは相変わらずレガシィといったところ。

ほどほどに高いペダル剛性、そしてリアのブレーキがしっかり効き、フロントノーズダイブも少なめ。

車好きに合わせたABSバランス

ABSの介入は遅めで好感度大。例えばトヨタ車などでは速度や路面によって、全くスキール音もしない状態でABSが働きます。もちろんタイヤ銘柄にもよりますが、それが基本なのでしょう。

レガシィではタイヤが路面に食い込む音、クゥ〜という音がしてタイヤが目一杯働いているのがわかります。

ABSの違いが気になるなら、レガシィかインプレッサのスポーツグレードがオススメ。

クルマにyり多少の滑りは許容するようにも感じ、積極的な旋回ブレーキなんかも使いやすい。
ディーラー試乗でも一言断われば、ズズッとかキキッとブレーキする感覚を体感できると思います。


かっこいいのか悪いのか?色数が多く使われる夜間の車内。(最近はレガシィに限らずカラフルなメーター多し)

レガシィの装備内容など

今回のレガシィにはクルマ好きを熱くされる装備や技術がありません。

逆にコスパは優れます。「横滑り防止装置」や「電磁式パーキングブレーキ」の標準装備など、同価格帯のミニバンと比較すると充実、ミドルクラスセダンと比較すると価格が安いです。

デビュー当時の感覚では、ボディサイズと装備、両面からコストパフォーマンスに優れていると思います。ただコスパは追いつかれ、追い抜かれるもの。ライバル車からは特別仕様車が出てきます。

ビルシュタインブランドのダンパーは、1番お高いグレードのみ装備。「Sパッケージ」というグレードです。ご予算盛るのはイヤでしょうから、アフターマーケットで良質な車高調を探す方法があります。

追記:新グレードDIT

モデル途中で登場となった2000cc直噴ターボ搭載新グレード、「DIT」というグレードでもビルシュタイン製ショックアブソーバーが付きます。

スバル レガシィ (ワゴン)

スバル

legacy (レガシィ)

  • 試乗グレード:“2.5i”
  • 年式:2012y
  • 型式:BR9(5代目)
  • 新車価格:約230万円

エンジン概要

  • 型式:EJ25(水平対向4気筒)
  • 排気量:2500cc

概要

  • ボディサイズ:4775/1780/1535mm
  • ワゴン価格:236万円程度〜
  • セダン価格:220万円〜
  • 発売開始時期:2009年〜

レガシィのモデル別の違いや比較
その他の概要はリンク先で掲載中。

試乗レポ

当記事は「元お車整備士」がお届けします
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適合バッテリー

レガシィB4のバッテリー適合詳細

レガシィワゴンのバッテリー適合詳細


レガシィツーリングワゴン

BR9 - EJ25 2500cc 2009年〜
80D23R


レガシィB4

BP5 - EJ20 2000cc 2003年〜
50D20L

 
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国産車バッテリー

比較評価
エンジン質感 5段階評価
駆動系質感 5段階評価
足回りの質感 5段階評価
内装の質感 5段階評価
外装の質感 5段階評価
快適性 5段階評価
パッケージング 5段階評価
お買い得度 5段階評価


メーター回りは上質。2.5iL以上でこの自発光タイプ。


最廉価グレードでは必要最小限のメーターとなる。


ドリンクホルダーに蓋が付くのは良い。レクサスCT200には蓋がないので上級装備かもしれない。


ナビ+オーディオ+エアコン。エアコン操作パネルの位置が低い。


ステアリングスイッチの押し心地は特別悪くはない。引っかかることもない。


シフトセレクター、トヨタ車と比較すると剛性感が少なめ。実際に使う分には固いよりは柔らかい方が使いやすいと思う。

試乗や比較が難しい中古車も、より具体的なレビューでぜひ!
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違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
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