自動車のための試乗比較・メーカー別評価スズキ

2013年記事 スズキ

スイフト(3代目)試乗「3」

間違いいっぱいの自動車選び。あちこちで評価高いスズキの3代目スイフト(ZC72S)の試乗レポート。

当ページは3ページ目です。

「コンパクトカー比較、デュアルジェットエンジン」を掲載

スズキ
  • グレード:“XG”
  • 年式:2012年式
  • 型式:ZC72S
  • 車両価格:124万円
  • デビュー年:2010年9月
スイフト内装(夜間)スイフト内装(昼)

ボディデザインは先代ソックリでも、内容は超絶進化したスイフト。


  1. スイフト(72型)「1」内装評価とエンジン
  2. スイフト(72型)「2」アクティブな安全性能とステアフィール
  3. スイフト(72型)「3」同世代コンパクトカー比較
  4. スイフト(72型)「4」スイフトスポーツ感想

関連ページ

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ラゲッジスペース

ラゲッジ(荷室)

ラゲッジスペースとは荷室のこと。先代スイフトと比較すれば、大きなアンダートレイが用意されて使いやすくなりました。肝心の寸法はといえば、奥行き方向の長さは先代と大差なしのような感じ。

先代のスイフトは奥行きが場所により46cm〜48cm。今回のスイフトは計測していませんが、だいたい同じくらいでしょう。コンパクトなのは長所なのか欠点なのか、実用性は低いと言わざると得ません。

今度のスイフト、ボディサイズ全長が3850mmとなり、先代スイフトより80mm長くなっています。だから全く同じ奥行きというわけじゃ無いと思うけど・・・。それにしても座りにくくなったリアシートにたいして変わらぬラゲッジスペース、大きくなった分はフロントシートスペースに割り当てられたのかな。

同世代コンパクトカー比較

コンパクトカーのレベルがググッと引き上げられたあと、コストダウンに忙しい現在のコンパクトカー。車両価格は割高ながらも質感を上げてきている軽自動車だって大きなライバル。そんな中で同クラスのライバル車といえばフィット、ノート、ヴィッツ、コルト、デミオ、マーチなど。

室内スペース重視系のコンパクトカー

フィットと2代目からのノート、コンパクトカークラスのバン的存在。走行性能的な質感より車室内の広さと荷室の広さを最重視。その分、乗り味には不満が残るけど、小さいクルマといえば実用性の高さが一番重要ということならフィットかノートになります。

走りやすい走行性能重視のコンパクトカー

この72型スイフトと同様にクルマ本来の魅力で選ぶならマツダ・デミオ。スイフト以上に自然な走行感覚と自然なドライビングポジションが魅力。直進安定性だって素晴らしい。リアシートや荷室は狭いけどスイフトよりは使いやすい。基本的な内容としてはリアのサスペンションとエンジンが安っぽい。

VWポロは特に郊外の道で走りやすい。ワインディングも苦にならず。市街地ではネガティブな部分が大きく、リアシート居住性はスイフトレベル。

そつなく中間的な良さで選べるコンパクトカー

上記の「室内スペース的な広さ」と「走行的な走りやすさ」、中間で平均レベルなのがヴィッツやアクア。ステアフィールと静粛性はフィットやノートより良い感触で、スイフトよりは乗り心地の質感が低い。

また内装の質感は比較するまでもなく残念なレベル。そして最低限だけど4人乗れるだけのスペースを持っている。

全体的な質感はスイフト以下。広さはフィット以下、しかしバランスで選べば捨てがたい選択肢。アクアも価格は高いが内容的には同じような感じ。


※内容は辛口評価です。試乗時に確認したいポイントを重視!
※一部画像はクリックで拡大します(横長画像など)。

ソリオ、なんて選択肢も有りかな

同じスズキのソリオ、スイフトよりコンパクトで軽自動車とBセグコンパクトカーの中間みたいなクルマ。しかしソリオはボディ小さくても室内が広い!

軽自動車も広さに驚くことがあるが、ソリオはそんな軽自動車の親分!スイフトの狭さにガマンならぬなら、ソリオという選択肢も有りかもしれない。

ソリオ1ソリオ2

スイフトとソリオの価格帯は同じくらい。それでもスイフトと比較すれば様々な部分でソリオの方が質感が低い。その分スライドドアを備える。

また小さくて広い=着座姿勢がアップライト。この辺り納得できればソリオを選んでもいいんじゃない?

幅が狭くて背が高いとくれば、乗り心地は固いのが想像できる。しかしソリオは全然逆。ワインディングでは走りにくいほど柔らかい。これはスズキの英断でしょう。

だから同乗者を乗せて近所でお買い物にピッタリ。コンセプトが明確で非常に選びやすい。

参考データ

ラゲッジスペース手元のメジャーを利用して気になる部分の長さを測ってみました。

感じたことは、やっぱりリアシートは使いにくいなぁということ。またラゲッジスペースも最小限。
注目すべき?は、様々な数値がマツダの3代目デミオと同じような数値になりました。 ラゲッジのみ大きく異なります。

各部の寸法

  1. ステアリング直径 37cm
  2. ダッシュボード中央手前からガラスまでの長さ 54cm
  3. Fシート、フロアから座面先端 リフト最大時36センチ、リフト最低時32.5cm
  4. Rシート、フロアからシート座面先端 37cm
  5. シート座面の長さ -
  6. 左右ドアミラーいっぱいの長さ 195cm
  7. センターコンソールまたは左右シート間の距離 13cm
  8. リアシート開口部、座面先端〜ドア内張までの最短距離 28.5cm
  9. ラゲッジ寸法 奥行き46cm、幅99cm、入り口最低地上高79cm
  10. アンダートレイ寸法 奥行き62cm、幅99cm、高さ14cm
スイフトメーター(夜間)スイフトメーター(昼)

追記:新エンジン「デュアルジェット」搭載?

マイナーチェンジで登場した「デュアルジェットエンジン」搭載グレードがデビューしました。
なんでも、インジェクターの数が倍になったという。

デュアルジェットエンジン試乗すると、ディーラー試乗レベルでも違いがわかる。スズキのエンジンらしい、軽自動車のエンジンのような音はちょっと変わった。

アクセレーションではアクセルを少し踏んだだけで加速するように。アクセル開度が少ない状態だから飛び出し感が出たと言った方が適切かな。それ以外は大差ないから期待しすぎはよくない。CVTの制御含め全開加速時のフィーリングは一緒。

なお、完全にエンジン変更というわけではなく、従来のエンジン搭載グレードも併売。デュアルジェットエンジン搭載グレードは車両価格が10万円上がり、値引きも厳しいので、いまのところパスするのが吉。いくら燃費が良くてもトクをするかは微妙なライン。

※併売だった従来エンジン搭載車は消滅した可能性有り。グレード「RS」に関しては従来エンジンのまま。

スズキ スイフト (3代目)

スズキ自動車

swift (スイフト) 試乗モデル

  • グレード:“XG”
  • 型式:ZC72S (3代目)
  • 年式:2012y
  • ミッション:CVT
  • 新車価格:124万円
試乗レポ・ライター

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ベースグレードからエアコンはこのタイプ。立派です。


反射防止処理がされた液晶部と比較すると、反射が目立つ。


収納式カップホルダー。軽自動車のそれと違ってカチャカチャ音がしないのが良い。


ナンバー灯はハッチ側に付いている。交換簡単そう。



スイフトの価格はちょい高め124万円〜。ただしスマートキーが標準。

デュアルジェットエンジン
デュアルジェットエンジンのイメージ図。スズキ公式ホームページより。

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