間違いいっぱいの自動車選び。VWゴルフ6「GTI」の試乗インプレッション。
4ページ目です。
VW(フォルクスワーゲン)のゴルフ6。グレード「GTI」の試乗レポートです。6型とか5K型と呼ばれる6世代目のゴルフです。
ゴルフ6、GTIの価格は368万円。価格、ボディサイズなどあらゆる部分でライバルはあまりに豊富。
前輪駆動、2000cc+ターボ、6速DSGというパーツはそのまま、スペシャリティな3ドアハッチバックに仕立てられたのがシロッコのRというグレード。
電子制御デバイスにより、FR車のように走れる走行性能はハイレベル。限界性能も高い。
基本的にはほとんどゴルフ。内装はほとんどイオス。車両価格は515万円。少数派はやはり割高。しかし、ゴルフのエクステリアじゃ食指が動かないという方にピッタリ。当サイトスタッフが購入し長期レポートを掲載しています。
このあたりがバッティング。セダンならアコードを除き6気筒エンジンが狙える。乗り心地ならマークXかフーガ。走りの質感ならスカイラインかアコード。見栄ならクラウン。それぞれゴルフより優れた点がありどれも魅力。
GTIの価格なら、趣味性の高いクルマはいろいろある。パフォーマンスで選べばランエボか、レガシィか。
こちらは価格260万円のゴルフTSIトレンドラインと競合。価格的にはゴルフが100万円高い。割高に思うかもしれないが、試乗すれば欲しくなってしまうかもしれない。
トヨタの2代目オーリス、車両価格は概ね200万円程度。VWゴルフがドイツ車らしい上質感ならトヨタ・オーリスは日本車らしい高級感。
ちなみにゴルフは中古だと値落ち率が大きくてお得です。
6型ゴルフの基本部分は、5型ゴルフからのキャリーオーバーのモデルみたいです。6型はブラッシュアップモデルということ。サスペンションジオメトリーもほぼ共通と、正規ディーラー営業マンが案内してくれました。
エンジン始め改良されているといっても、実際はほとんど変わりなしとのこと。ボディサイズも”30mm”、全幅が大きくなっていますが、これはドアハンドルが外に出っ張っただけ。基本サイズは一緒です。
何が変わったのか?中古車もあつかっているVWディーラーで5型のゴルフGTIと6型ゴルフGTIの比較をして、ディーラーの方にハナシを聞いてみました。
結果、あまり違いはないらしい。5型の時点で良くできたというのが言い分みたい。
試乗して、6型で大きく変わったと思えるのは車内の静粛性。それから少し良くなったのがDSGの制御。シフトダウン時の空ぶかし(ブリッピング)の音が軽減され、静粛性に貢献もしています。
骨太でカッチリしたクルマがゴルフ。日本車の同サイズ・同クラスと比較すれば、基本部分のレベルが違います。
目に見えるパーツでも、シートで+5万円。サスペンションで+10万円。静粛性で+10万円。エンジンと過給器で+30万円・・・なんて。こうやって見ていくと、割高感はなくなっちゃいます。
試乗して思うのは、日本車の250万円クラスの立派さは確かにあります。静粛性だって勝負できます。
じゃあオーリスには魅力ない?いえいえやっぱり経済性は高いし、ゴルフにない長所も十分に!
まとめれば、コンパクトなボディサイズでマークXとかクラウンに近い走行性能の持ち主。良いクルマに乗っている感覚で引けを取りません。
「同じ価格と近い内容で、ボディ小さい」のがゴルフです。
一方で、ピンポイントで好みがあえば国産車の方が満足感を得られると思います。
ゴルフGTIの368万円という価格は、日本までの輸送費用や、部品供給のためのシステムにかかる費用を考えれば、ある程度は納得できる(船便が20万円くらいと言われる。信憑性は微妙)。
が、販売台数が少ないためメーカーやディーラーの利益率が大きいことも大いに考えられる。こちらについてはあまり納得できないというのが本心。
コンパクトなボディサイズでマークXとかクラウンに近い走行性能の持ち主。走行性能って速いとかじゃなくて、立派な乗り味って意味ね。
ゴルフを試乗すると、日本のアッパーミドルクラスと同レベル。「同じ価格と近い内容で、ボディ小さい」のがゴルフ。装飾とか演出、見栄えの部分では負けちゃうけどね。
ゴルフのGTIは、乗り心地がかなりハード。特にリアシートでは視界がブレるほど上下に揺すられます。だから、リアシートに座れるスペースはあるけど、ファミリーカーとして利用するのはきついです。
系列サービスです!
法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。
セディナなど法人ETCカード
系列サービスです!
「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト
ネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー
GTIのヘッドライトはブラックアウトされる。
GTIのリアバンパーはディフューザー風デザイン。
ブレーキキャリパーは赤く塗装される。
こちらはビートル。同じような車体にデザイン性を重視されたエクステリア。試乗すればゴルフ・トレンドラインよりスポーティな味付け。
7型ゴルフのエンジンフード。ここまでやるか!といえるほどくっきりしたプレスラインで引き締まっている。
違いを感じる練習、試し失敗した経験、一貫性ある運転で試乗レポート。
受け売りでなく、カタログ的でない。紹介ではなくレビューです。
評論家さまとの違いは、率直な表現と自由度の高さ。辛口といえば辛口です。
評価評論・比較レビュー「間違いいっぱいの自動車選び」。